オーガニックスキンケアブランド「明日 わたしは柿の木にのぼる」は、デリケートゾーンの悩みを持つ女性だけでなく、農家や地域経済にとっての救世主のような存在となりそうだ。
これまで廃棄されていた「柿の皮」を主原料にしたデリケートゾーン用オイルやミストは、使う側である女性はもちろん、柿農家にも嬉しい商品だ。
地元の農家と一緒に、女性の体の悩みに寄り添う
福島県の柿農家の方々は、優しく実直な人柄なのだそう。
提供:陽と人
福島県・国見町に本社を置く「陽と人(ひとびと)」が展開するブランドが「明日 わたしは柿の木にのぼる」だ。同ブランドのオイルやミストの主原料は、地元の名産品であるあんぽ柿の製造過程で副産物として生じる柿の皮だ。
「国見町に限らず、農家の高齢化や人手不足は年々進み、農業の持続は難しくなってきていています」(同社代表の小林味愛さん)
生産者が愛情込めて育てた柿を無駄にせず、地域活性化へつなげたいという想いも商品開発の理由の一つなのだという。
女性の体の悩みを解決してくれることはもちろん、この商品を使うことは地域経済への貢献、これからの農業を考えるきっかけにもなる。
古くから伝わる生活の知恵をフェムテックにも
平種無柿と蜂屋柿の果皮で抽出したカキ果皮エキスとカキ果皮水を、うるおいエキスとしてすべてのアイテムに使用。
提供:陽と人
柿の皮から抽出される柿渋には、抗菌・消臭などの作用があり、昔から住居や家具、衣料品など生活の中で幅広く活用されてきた。
その効能に着目したのが「明日 わたしは柿の木にのぼる」。石油由来成分の防腐剤や鉱物油は一切使用せず、植物由来のシンプル処方となっている。
「フェミニン オイル 60ml」6500円(税抜)60ml
「フェミニン ミスト60ml」6300円(税抜)60ml
「フェミニン オイル 無香料(精油不使用)」4000円(税抜)30ml
今回新たに登場したのは、2種類のオイルとミストの全3タイプ。
「産前産後の変化で精油の香りがちょっと苦手になった」という意見から生まれた無香料タイプのオイルや、日常的に使えるたっぷり大容量タイプなど、ユーザーの声を反映しアップデートされたものとなっている。
どんなバスルームにもなじみそうなナチュラルな雰囲気のボトルデザインも心憎い。シュッと吹きかけるミストタイプなら、直接塗るのはちょっと抵抗があるという人でも使いやすい。
自分の体を知り、社会にも良い影響がある
「デリケートゾーンは自分の心と体を知るバロメーター」と小林さんは言う。毎日のケアに使うことで、自分の体の小さな変化を知ることができ、そのうえ社会にとってもいい影響がある。
廃棄されていた柿の皮がフェミニンケアアイテムに生まれ変わったように、モノの価値はさまざまな尺度で測られるようになった。みんなにとって居心地の良い社会への道筋は、一人ひとりの消費の選択によってつくられていくのかもしれない。
(文・高橋真紀)
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