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「ペースが全く違う」スウェーデンに移住したアメリカ人CCOが明かす、日々のルーティン

マーク・ブーラ氏

H2グリーンスチールのCCOマーク・ブーラ氏。

H2 Green Steel

  • マーク・ブーラ(Mark Bula)氏は、スウェーデンの首都ストックホルムにある製鉄会社H2グリーンスチール(H2 Green Steel)の最高商務責任者(CCO)だ。
  • 2021年5月にスウェーデンに移住するまで、ブーラ氏はアメリカの製鉄業界やスタートアップで働いてきた。
  • スウェーデンでブーラ氏は、人生とはどんな仕事をするかより、どう楽しむかだと気付いたという。

幼い頃、マーク・ブーラ氏は自分が製鉄業に携わることになるとは思ってもみなかった。ブーラ氏は現在、環境にやさしい鉄を作ることを目指すスウェーデンのスタートアップで働いている。

2021年5月、ブーラ氏はスウェーデンの首都ストックホルムに移住した。製造過程で排出される二酸化炭素の量を減らすべく、炭素の代わりに水素を使って鉄を作ることを目指すスウェーデンのスタートアップ、H2グリーンスチールの最高商務責任者(CCO)になるためだ。スウェーデンに建てる低炭素の製鋼所について、同社の会長からメールをもらったのがきっかけだった。

「『海外で何かに挑戦するという経験ができたら、どんなに素晴らしいだろう』と思いました」とブーラ氏は語った。

「アメリカでは、生活の中心は仕事です。ここでは人生をどう楽しむか、どんなアクティビティやスポーツ、アウトドアを楽しむかがもっと重要なのです。ライフスタイルの違いですね」

ブーラ氏はInsiderにどのような日常を送っているのか、スウェーデンとアメリカの生活と仕事の違いを教えてくれた。


午前6時 —— 起床、「神聖な」コーヒーを飲む

スウェーデンに移り住んでばかりの頃は、「ものすごく仕事が楽しみで」午前6時半前に出社することもあったとブーラ氏は言う。それから1年が経って、日々のルーティンが出来上がり、ブーラ氏は午前6時頃に起きるようになった。

「自分でコーヒーを入れます。スウェーデンではコーヒーは神聖なんです」とブーラ氏は語った。アメリカではコーヒーを飲まなかったという。

コーヒーを飲み終えたら、ストックホルム中心部にある自宅マンションの道路の向こう側にあるジムに行く。

「スウェーデンの人たちは運動が大好きです。多くの企業がジムを利用できるようにしたり、ジムに通うためのお金を支給したりしています」とブーラ氏は話している。

シャワーを浴びたら、バスに20分乗ってオフィスへ。アメリカでは「移動手段として、定期的に都市バスを使うことはなかった」という。

ブーラ氏

電話に対応するブーラ氏。

H2 Green Steel

午前7時30分 —— 出社

オフィスに着いたらブーラ氏はメールをチェックし、営業担当に連絡を取る。同僚の大半は8時か8時30分頃に会社にやってくるという。

ブーラ氏は職場では社交的に振る舞うことが多く、それはリーダーとしての自分の役割の一部だと思っていると語った。

「あからさまにならないようには気を付けていますが、あちこちに顔を出して、人と話をするのが好きなんです」

アメリカでは自分専用の大きなオフィスがあったが、スウェーデンでは全てが自由だという。

「割り当てられたデスクがないので、早めに出社していつも同じデスクを使うようにしています。アメリカ人な部分が抜けないですね」

午前10時 —— 2杯目のコーヒー

次の打ち合わせが始まる前に、ブーラ氏はもう1杯コーヒーを飲む。昼食の前後に同僚と「フィーカ」(友人とコーヒーを飲みながら甘いものを食べるスウェーデンの習慣)をすることもある。

ブーラ氏は1日の大半を営業チームや、自身のチームの法務担当と過ごす。月曜日は幹部会議または契約交渉で予定がほとんど埋まってしまうという。

製鋼所を建てるのに必要な40億ユーロ(約560億円)を調達するための事前販売が仕事の中心だ。

「1日を通じてわたしがやっているのは主に、顧客と話をし、営業チームと協力してオフテイク契約を結び、銀行や金融機関にこのプロジェクトにはメリットがあって、市場に参入する機会があると証明することです」

午前11時45分 —— 同僚と昼食

スウェーデンでは、皆が一緒にランチタイムを過ごすことに気付いたとブーラ氏は言う。

「アメリカでは多くの人が昼食を取るために姿を消し、皆から離れたいと考えますが、ここでは違います」

ブーラ氏も最初は同僚と一緒に昼食を取ると思われているのが不思議に感じられたが、今では一緒に座っておしゃべりするのが楽しいと話した。彼らからスウェーデンの言葉を教えてもらうこともあるという。

同僚とのランチは、アメリカの一般的なランチからの「良い転換」だとブーラ氏は言う。

仕事に戻るまでに従業員は通常、1時間の昼休憩を取っているとブーラ氏は語った。午後は打ち合わせや市場戦略の仕事が続く。

ブーラ氏

H2グリーンスチールの最高技術責任者(CTO)と打ち合わせをするブーラ氏。

H2 Green Steel

午後5時 —— そろそろ仕事を終える

ブーラ氏は午後5時か5時30分頃にはオフィスを出て、妻と一緒にストックホルムを散策するようにしているという。

毎週月曜日は午後5時から1時間半ほど、スウェーデン語のレッスンを受けている(費用は会社持ち)。レッスンは3カ月前から始めたという。

「長い1日の終わりにスウェーデン語のレッスンに集中するのは簡単ではありませんが、それが自信につながるんです」

午後7時30分 —— 夕食

ブーラ氏は早ければ午後7時には夕食を取ると話しているが、これはアメリカにいた時と同じだ。

「アメリカにいた頃よりも、夕食時はリラックスしています。以前は家に帰ったら夕食を準備して、急いで食事を済ませたら1時間だけテレビを見て、もう少し仕事をする… などしていました」

スウェーデンでは、店で新鮮な食材を選び、犬を散歩に連れて行き、家に帰って夕食を準備するという。

「ペースが全く違います」

午後10時 —— 長い1日の終わり

夕食の後、ベッドに入る前に1時間ほど仕事をすることもあるとブーラ氏は語った。ただ、ネットフリックスを見てリラックスするのも好きだという。ニュースはスウェーデン語なので、あまり見ないと話した。

夜更かしはしない。スウェーデンでは、夏は午前3時30分か4時頃に日が昇り、午後10時30分か11時頃まで沈まない。

「気候も日照時間も、全てがスウェーデンの方が良いと思います」とブーラ氏は言う。

スタートアップで過ごす日々は1日1日が違うと、ブーラ氏は話している。

「(H2グリーンスチールには)常に違う何かがあり、それはとても楽しいことだと思う」

[原文:'It's a very different pace': An American executive living in Sweden shares his 6 a.m. to 10 p.m. daily routine

(翻訳、編集:山口佳美)

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