Twitterで700人超が離職。イーロン・マスクとの対話も効果なし、採用しても社員は純減

イーロン・マスク

イーロン・マスクに買収提案を持ちかけられて以来、Twitterは御難続きだ。

Michael Gonzalez/Getty Images

億万長者のイーロン・マスク(Elon Musk)が、440億ドル(発表当時のレートで約5兆6000億円)でTwitterを買収する意向を表明した2カ月後の2022年6月、マスクはTwitterの従業員たちとバーチャルミーティングで対話をした。しかしマスクが何を言おうと、従業員の間にある不安は払拭できなかったようで、その後同社では数多くの離職者が出ている。

マスクは、バーチャルミーティングの場で従業員たちに、宇宙人の話からTwitterの経営健全化に必要なリストラにいたるまで、さまざまなトピックについて話をした。しかし、すでにその時点で従業員の間からは、2022年4月の買収合意に対する苛立ちや失望の声が上がっていた。Twitterの事業運営および離職率に詳しい2人の関係者によると、そのミーティング後3週間で約100人の離職者が出たという。

さらに、マスクが買収を取りやめると発表してからは、マスクと同社の間で法廷闘争が始まり、離職者の増加傾向は続いている。この法廷闘争はまだ決着を見ていない。匿名を条件に取材に応じた関係者は、2022年9月末時点で、世界で700人を超えるTwitterのフルタイム従業員が離職していると語る。関係者の一人は、マスクや買収をめぐる「不安定な状況」が離職の理由として頻繁に挙げられているという。

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