時給13ドルのレジ係を「演じる」Z世代が証言…「従業員と雇用主の距離は広がっている」

クレアは、レジ係として時給13ドルもらって働いている(写真はイメージ)。

クレアはレジ係として時給13ドルもらって働いている(写真はイメージ)。

andresr/Getty Images

  • 22歳のレジ係のクレアは雇われて仕事をこなしている。それ以上でもそれ以下でもない。
  • 自分の担当以外の仕事はしない「自分の賃金を演じる」ことを受け入れる人が増えている。
  • Z世代は、これまでとは違った働き方をしており、雇用主との距離も離れていっているという。

22歳のクレア(Claire)は、人手不足の対応には慣れている。

食料品店のレジ係を担当する彼女は、自分の働く店がフル稼働するためには、おそらく40人ほどのレジ係が必要だろうと見積もっている。しかし、彼女が2021年10月に入社したときは、レジ係は12人ほどしかいなかった。

「定着する人が少なかったから、私は数カ月間、週に6、7日勤務していた」とクレアは話す。彼女はInsiderにはフルネームを明かしているが、仕事上の問題を配慮してここでは伏せることにする。

「仕事は仕事と割り切ってやる。私は常にその気持ちで取り組んできた」

しかし、クレアは 「自分の賃金を演じること」に関しては譲らない。彼女は「この仕事以外の人生もある」と従業員が感じているのを何度も見てきている。経営陣が従業員の勤務時間を変更したり、特にクレームの厳しい顧客が現れるなど、何かバランスを崩すようなことが起こると同僚たちは次々と辞めていった。

「もし、その仕事が私にできることであって、私の人生から与えてくれたもの、つまりお金以上のものを奪わなければ、気難しい客や変わった経営者にも耐えられる。そんなものは忘れてしまえばいい」と彼女は言う。

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