強力な温帯低気圧になったハリケーン「フィオナ」がカナダ東部に大きな被害をもたらした。
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- NBCによると、強力な温帯低気圧になったハリケーン「フィオナ」が襲来したカナダの大西洋沿岸では、多くの人々が停電の被害に見舞われている。
- ポルトー・バスクでは住宅20軒が倒壊し、200人近くが避難せざるを得なくなったと現地メディアは報じている。
- カナダのトルドー首相は、被災地を支援するために軍の部隊を現地に派遣すると発表した。
強力な温帯低気圧になったハリケーン「フィオナ」が襲来したカナダの大西洋沿岸では、住宅が倒壊し、住民は停電の被害に見舞われているとNBCが報じた。
NBCによると、24日午前3時頃にフィオナがノバスコシア州に上陸してから、壊滅的な被害の報告が相次いでいるとカナダ当局は話している。
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当局によると、ノバスコシア州ホワイトヘッド近郊では風速約40メートルの猛烈な風を記録したという。
「衝撃的な被害に見舞われている」とノバスコシア州のティム・ヒューストン(Tim Houston)首相はNBCに語った。
プリンス・エドワード島のデニス・キング(Dennis King)首相は、復旧には数週間かかるだろうとNBCに話している。
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NBCによると、ノバスコシア州、プリンス・エドワード島、ニューブランズウィック州、ニューファンドランド島では合わせて47万世帯が停電に見舞われているという。
カナダのトルドー首相は、被災地を支援するために軍の部隊を現地に派遣すると述べた上で、フィオナが地域社会に「恐ろしい影響」を及ぼしたと語った。
NBCによると、「ポルトー・バスクの壊滅的な映像をわたしたちは目にしている」とトルドー首相は話し、「プリンス・エドワード島はわたしたちがこれまで経験したことのないような被害に見舞われている。ケープ・ブレトン島やケベック州も、だ」
カナダ放送協会(CBC)は9月24日、ポルトー・バスクでは役所の東側の全ての地域に緊急避難命令が出されていると報じていた。
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「すさまじい被害が出ている」とブライアン・ボタン(Brian Button)町長はCBCに語った。
「必要があれば、住民に自宅を離れるよう命じることになるだろう。避難する必要がある」
CBCによると、ポルトー・バスクでは住宅20軒が倒壊し、200人近くが避難せざるを得なくなったという。
NBCによると、カナダのアナンド国防相は、現地に派遣された軍の部隊はがれきの撤去や公共交通機関の復旧などを支援すると話しているという。
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(翻訳、編集:山口佳美)