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スターリンクの受信端末100万台突破…ウクライナやイランでもサービスを提供

ウクライナのボルゼルにある花壇に設置されたスターリンクの端末。

ウクライナのボルゼルにある花壇に設置されたスターリンクの端末。

Taras Podolian/Gazeta.ua/Global Images Ukraine via Getty Images

  • スターリンクは地球低軌道(LEO)に打ち上げた人工衛星を用いてインターネット接続を提供するスペースXのブロードバンドサービスだ。
  • イーロン・マスクは先日、スターリンクの受信端末を100万台以上製造したとツイートした。
  • 2022年に入ってからスターリンクはウクライナやイランでサービスを開始している。

スペースX(SpaceX)のイーロン・マスク(Elon Musk)は、地球を周回する衛星を利用した超高速グローバルインターネットサービスを作り上げた。

同社が運営する衛星インターネットコンステレーション「スターリンク(Starlink)」は、2020年10月に稼働を始めた。今では世界中に40万人以上のユーザーを抱え、航空会社やクルーズ船と提携し、ウクライナ戦争でも利用されている。

スペースXは地球低軌道(LEO)に打ち上げた衛星と接続するスターリンクの受信端末を100万台以上製造したと、2022年9月25日にマスクがツイートしている

スターリンクは、手頃な価格のブロードバンドにアクセスできない土地に住む人々選択肢となるだろう。

スターリンクの何がすごいのか

マスクが創業した航空宇宙企業のスペースXは、広大なエリアをカバーする高速の衛星インターネットネットワーク「スターリンク」を持っている。地球の軌道に打ち上げた人工衛星からの信号が地球を包み込み、ユーザー、特に固定回線のない場所のユーザーにブロードバンド接続を提供している。

スペースXが最初の衛星を打ち上げたのは2019年5月で、現在では地球の低軌道上に2900基以上の衛星を保有している。2027年半ばには最大4万2000基の衛星を保有することを目標としている。

同社の通信衛星はスペースXのファルコン9ロケットに搭載されて地球の軌道に投入される。通常1回の打ち上げで60機の衛星が放出される。

サービス開始当初、スペースXはスターリンクのベータテスト参加者に向けた電子メールで、断続的に増減するが50〜150Mbpsの速度が期待できると述べていた。しかし、一部のユーザーはもっと速い速度を記録しており、氷点下、強風、雪の中で175Mbpsの速度に達したこともある。

60機のスターリンク衛星を搭載したスペースXのファルコン9ロケットが打ち上げられる様子をカナベラル国立海岸から見守る人々。

60機のスターリンク衛星を搭載したスペースXのファルコン9ロケットが打ち上げられる様子をカナベラル国立海岸から見守る人々。

Paul Hennessy/NurPhoto via Getty Images

利用するための料金は変動する

スターリンクの料金はサブスクリプションが月額110ドル(約1万6000円)で、さらに三脚マウント、Wi-Fiルーター、受信端末を含むスターターキット「スターリンクキット」は600ドル(約8万7000円)だ。

この契約金は、2020年10月に最初にユーザーに請求した金額よりも高くなっている。当時、ユーザーはキットと月額利用料を合わせて600ドルを前払いしていた。スペースXは2022年3月に値上げをして、新規ユーザーは現在710ドル(約10万円)の前払いを求めている。しかし、8月下旬にはアメリカとヨーロッパのユーザーを対象に値下げが行われた。

Insiderは以前、「先着順」を基本とするこのサービスに申し込む方法を説明している

屋根に設置されたスペースXのスターリンクユーザー端末(衛星アンテナ)。創業者のイーロン・マスクが「UFO on a stick(棒に刺さったUFO)」と呼ぶこの装置は、地球の軌道上に打ち上げられた衛星を経由してインターネットに接続するように設計されている。

屋根に設置されたスペースXのスターリンクの受信端末(衛星アンテナ)。創業者のイーロン・マスクが「UFO on a stick(棒に刺さったUFO)」と呼ぶこの装置は、地球の軌道上に打ち上げられた衛星を経由してインターネットに接続するように設計されている。

Ashish Sharma/SpaceX

航空会社やクルーズ船からの需要がある

スペースXは2021年3月、アメリカ連邦通信委員会(FCC)に対し、スターリンクの利用を自動車産業に拡大できないかと打診した。6月、FCCはスペースXに走行中の車両でスターリンクを使用する認可を与えた。

それ以降、スターリンクはロイヤルカリビアン(Royal Caribbean)、ハワイアン航空(Hawaiian Airlines)、セミプライベートのリージョナルジェットサービスを提供するJSXなどと契約を結び、乗客にWi-Fi接続を提供している。また、デルタ航空(Delta Airlines)やフロンティア航空(Frontier Airlines)とも交渉中だ。

スターリンクの既存の端末と「電気的に同一」のアンテナは、車両、船舶、航空機にも搭載できる。だがマスクのツイートによると、テスラ車でスターリンクを利用しないのはアンテナが「大きすぎる」からだという。

「これは航空機、船舶、大型トラック、キャンピングカー用だ」とマスクは述べ、プライベートジェットでスターリンクをテスト中であるともツイートした。

スターリンク端末の上で溶けた雪。

スターリンク端末の上で溶けた雪。

Anonymous

ウクライナとイランでもサービスを提供

ロシアのプーチン大統領が2022年2月にウクライナに侵攻して以来、スペースXはウクライナの人々に何千ものスターリンクのアンテナを提供してきた。ロシアがネットワークをハッキングしようと懸命になっている最中にだ。

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