アメックス、国内初の「月会費制」を導入。新サービスも追加でより利用しやすいカードへ

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10年ぶりのリニューアルだが、デザインが変わったわけではない。

撮影:長田真

  • 「アメリカン・エキスプレス・カード」が10年ぶりのリニューアルで、月会費制を導入。
  • 新しい月会費は1100円で、今までに比べて入会のハードルが下がった。
  • 「グリーン・オファーズ」という特典サービスも新規追加し、解約率の低下も狙う。

アメリカン・エキスプレスは9月28日、「アメリカン・エキスプレス・カード」へ月会費制を導入することを発表した。クレジットカードの月会費制は、日本国内で発行されるカードとしては初となる。

従来の年会費は1万3200円(税込)だったところ、新しい月会費は1100円(税込)。なお、年間の支払い総額は変わらないため、値上げには当たらない。

10年ぶりのリニューアル

この制度変更は、「アメリカン・エキスプレス・カード」の10年ぶりのリニューアルに伴うものだ。今回のリニューアルでは、次の4つの主な変更点が挙げられる。

  1. 名称を「アメリカン・エキスプレス・カード」から「アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード」に刷新
  2. 年会費制:1万3200円(税込)から月会費:1100円(税込)への変更
  3. スマートフォンの破損を保証する「スマートフォン・プロテクション」サービスの導入
  4. さまざまな提携パートナーのサービスをお得に利用できる特典「グリーン・オファーズ」の導入

ちなみに、リニューアルと言ってもカードデザインが刷新されたわけではない。デザイン自体は従来のものを踏襲している。また、「アメリカン・エキスプレス・カード」は、もともと券面のカラーから「グリーン・カード」という愛称で親しまれていた。この機会に、それをそのまま正式名称にしたという。

「グリーン・オファーズ」という目玉

月会費制の導入に加え、もう一つの大きな目玉は、先述の4つの変更点で4.に挙げた「グリーン・オファーズ」だ。このサービスでは、新しいライフスタイルに合わせた、さまざまな提携パートナーの注目サービスをお得に利用できる。

例えば、ハイブランドのバッグをレンタルできる「Laxus(ラクサス)」。通常の月額料金が7480円(税込)のところ、「グリーン・オファーズ」で新規登録すれば、3カ月間は実質月額1100円(税込)で利用できる割引ポイントがもらえる。

また、高級腕時計をサブスクリプションで利用できる「KARITOKE(カリトケ)」。通常の月額料金が4378〜3万2780円(税込)のところ、「グリーン・オファーズ」で新規登録すれば、月額料金が初月80%オフ、2〜3カ月目50%オフで利用できる割引ポイントをもらえる。

さらに、気軽にベンツをレンタルできる「メルセデス・ベンツ レント」。こちらでは、100円の利用ごとに5ポイントが付与されるという(通常は100円で1ポイント)。

「グリーン・オファーズ」が現状カバーしているのは、上記3サービスを含め、全部で8サービス。対象サービスは、今後さらに追加されていく予定だ。なお、割引として還元されるポイントは、アメリカン・エキスプレスのメンバーシップ・リワードのポイントとなる。

月会費制のメリット・デメリット

アメリカン・エキスプレスは今回、月会費制を導入し、さまざまな特典を付与することで、入会のハードルを下げ、新規会員の獲得を狙う。しかし、月会費制ということは、それだけ解約を意識するタイミングが増えることも意味する。

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左が山本尚副社長、右が吉本浩之社長。中央は会見を盛り上げた、タレントの筧美和子氏。

撮影:長田真

そこは、「『グリーン・オファーズ』のサービスを日々拡充していくことで、ユーザーを飽きさせない特典を開発していく」と、アメリカン・エキスプレス・インターナショナルのプロダクト担当 副社長 山本尚氏は語る。

また、同社日本社長 吉本浩之氏も「毎月の日々の生活をサポートできることが重要。ユーザーの皆様には、グリーンカードを利用して何か新しいことに挑戦してもらいたい 」と語った。

(文・長田真)

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