10月は値上げラッシュ。マックに吉野家、スシローにはなまるうどんも。約6500品目の価格改定【主要一覧】

マクドナルドも9月30日から値上げする。

マクドナルドも9月30日から値上げする。

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ロシアのウクライナ侵攻の影響や、円安の加速によって、あらゆるものの値段が上がっている。

9月26日には、マクドナルドも9月30日から値上げすることを発表し話題を呼んだ。

帝国データバンクによると、10月には今年最も多い6500品目以上が値上がりするとみられ、値上げラッシュのピークを迎える。10月を境に値上げする主な商品をみていこう。


9月〜10月は外食チェーンの値上げラッシュ

◆飲食チェーン

マクドナルド

9月30日から、店頭メニューの約6割の品目を10円~30円の価格改定を行っている。ハンバーガーは130円から150円に。チーズバーガーは160円から180円になる(どちらも税込)。

フレッシュネスバーガー

9月28日から、一部商品の価格・メニュー内容を改定している。

なお、モスバーガーロッテリアは7月に価格改定済み。

吉野家

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吉野家

10月1日以降、一部の商品を除き各種丼商品の本体価格を一律20円値上げする。牛丼並盛の場合、店内飲食価格で税込426円から448円になる。

松屋は2022年5月、すき家は2021年12月に値上げ済み。

スシロー

10月1日から、1984年の創業以来38年間続けていた1皿110円(税込)の寿司を廃止。110円の商品は120円に。165円の商品は180円に。330円の商品は360円になる。

くら寿司

10月1日から、寿司の基本価格をこれまでの税込110円と220円から、115円と165円に改定。これまで同社が導入していた、皿の枚数で価格を決めるシステムを撤廃し、フレキシブルな価格設定を実現するとしている。

ライドオンエクスプレスホールディングス(銀のさら、釜寅、すし上等!)

10月1日から、宅配寿司「銀のさら」、宅配御膳「釜寅」、宅配寿司「すし上等!」の価格改定を実施。銀のさらは10~12%。釜寅は3~5%。すし上等!は10~12%の値上げとなる。

はま寿司は5月に価格改定を実施済み。

はなまるうどん

10月1日から、うどんの一部商品の価格10円~100円の幅で値上げする。かけ(小)は240円から270円に、きつね(小)は340円から390円になる(いずれも税込)。なお、天ぷら、おにぎり等の価格は据え置き。

すかいらーくグループ

10月6日から、ガストやその他ブランド(バーミヤン、ジョナサン等)にて価格改定を実施。すかいらーくグループ全体では平均約5%の値上げ。ガストに限ると約5.6%の値上げになる。対象品目は、 すかいらーくグループ全体で約4割。ガストの約5割。

ジョイフル

9月27日にグランドメニューを改定、それに伴い、店内飲食並びにテイクアウト商品の一部を11円~100円値上げした。

クリスピー・クリーム・ドーナツ

9月14日に、「チョコレート グレーズド」など定番ドーナツを20円値上げした。また、一部レギュラーメニューの規格の見直しも実施している。

※なお、ミスタードーナツは11月25日付で「ポン・デ・リング 」などの現在販売中のドーナツ、パイ、マフィン39種(44種中)を10〜20円値上げすることを発表している。

◆App StoreでのAppとApp内課金

App Store」を通じて、日本で販売する有料アプリやアプリ内の課金サービス(自動更新サブスクリプションを除く)の最低価格も、10月5日に改定される。日本のApp Storeにおける最低価格はこれまで120円だったが、改定後は160円に。約33%の値上げとなる。

あらゆる製品が値上げに

◆乳製品

牛乳

撮影:三ツ村崇志

明治

10月1日出荷分から、「スライスチーズ」などの家庭用チーズ23品目に9.6~15.5%の値上げ、あるいは内容量の変更を実施。

なお、11月出荷分からは「明治おいしい牛乳」などの牛乳類からヨーグルト、プロテイン飲料など、115品目の商品を値上げ。

森永乳業

10月1日出荷分から、「クラフト とろけるスライス」などの家庭用チーズ22品目などを対象に価格改定及び内容量を変更する。なお、11月出荷分からは、明治と同様に牛乳類、飲料、ヨーグルトなど105品目を対象に価格改定を実施。

雪印メグミルクは家庭用チーズはじめ、50品目の価格改定及び内容量の変更を9月に発表している(育児用粉ミルクは10月1日納品分より値上げ)。

◆加工肉

伊藤ハム

10月1日から、ハム・ソーセージ、調理加工食品、合計221品目の納品価格を改定。価格改定率は3~30%。なお、伊藤ハムは2022年3月にもハム・ソーセージ、調理加工食品合計230品目を値上げしていた。

本ハム

10月1日納品分から、一部の商品の規格変更、値上げを実施。対象商品は「シャウエッセン」などハム・ソーセージ類の家庭向け商品203品目に加え、業務用商品178品目。価格改定率は2~34%。なお、日本ハムは2022年2月にもハム・ソーセージなど、家庭向け商品173品目、業務用商品232品目、冷凍食品19品目を値上げしていた。

丸大食品

10月1日から ハム・ソーセージ、魚肉ソーセージなど一部の商品に対して規格変更及び商品価格の改定を実施。対象商品は、350品目。納品価格の改定率は5~30%。なお、丸大食品も、伊藤ハム同様に2022年3月に、家庭用商品、業務用商品合計250品目を値上げしていた。

◆調味料

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shutterstock/John Hanson Pye

味の素

10月1日納品分から、家庭用の塩調味料「ほんだし」「アジシオ」やマヨネーズ「ピュアセレクトマヨネーズ」など、合計59品目を値上げする。調味料の値上げ幅は2~12%。マヨネーズの値上げ幅は約4~15%。

キユーピー

10月1日出荷分から、マヨネーズ「キユーピーマヨネーズ」など全93品目を約2~20%値上げする。キユーピー マヨネーズ450グラムの場合、税込みで436円だったものが475円になる。

キッコーマン

10月1日納品分より、たれ類、みりん類など計75品目の価格を改定する。焼肉のたれなどのたれ類34品目は約5~10%の値上げ。本みりん、料理清酒などみりん類41品目は、約4~11%の値上げ。それぞれ希望小売価格。

◆酒類

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shutterstock/TY Lim

キリンビール

10月1日納品分から、「キリン一番搾り生ビール」「氷結」など酒類の一部商品の生産者価格を改定する。

アサヒ飲料

10月1日出荷分から、「スーパードライ」「贅沢搾り」など酒類の一部商品の生産者価格を改定する。

サッポロビール 

10月1日売上分から、「サッポロ生ビール黒ラベル」「ヱビスビール」など酒類の一部商品の生産者価格を改定する。

サントリービール、サントリースピリッツ 

10月1日出荷分から、「ザ・プレミアム・モルツ」「金麦」「オールフリー」など酒類の一部商品の生産者価格を改定する。

◆清涼飲料水

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shutterstock/TK Kurikawa

サントリー食品インターナショナル

10月1日出荷分から、ペットボトル及びボトル缶商品の一部商品のメーカー希望小売価格を6~20%引き上げる。

伊藤園

10月1日出荷分から、一部製品を除くペットボトルやボトル缶製品(165ミリリットル ~ 2リットル)のメーカー希望小売価格を4~22%引き上げる。

コカ・コーラ

10月1日出荷分から、PETボトル、ボトル缶などの清涼飲料水(一部製品を除く)のメーカー希望小売価格を6~18%引き上げる。

アサヒ飲料

10月1日出荷分から、「三ツ矢」「カルピス」「ウィルキンソン」「アサヒ 十六茶」などのPETボトル・缶商品の一部商品の価格を改定。メーカー希望小売価格を約4~16%引き上げる。


続く値上げラッシュ。10月は値上げのピークを迎えたとの見方もあるが、帝国データバンクによると、断続的な値上げは来年以降も続くとみられている。

(文・大隈優)

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