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- 年長のZ世代を対象とした最新のブランド好感度調査では、グーグルやアマゾンなどのテックブランドが上位を占めたが、インスタグラムやフェイスブックの名前はほとんど挙がらなかった。
- この動きは、メタバースにフォーカスして若い世代へアプローチしているメタにとって、良い兆候ではない。
- マーク・ザッカーバーグCEOは9月29日、従業員の採用を中止し、予算削減について警告したと報じられた。
バンドエイド(Band-aid)、ツイックス(Twix)、ダラー・ツリー(Dollar Tree)の共通点は何か。
最新の調査によると、これらは若い世代がインスタグラム(Instagram)やフェイスブック(Facebook)より好意的に見ているブランドだ。
モーニング・コンサルト(Morning Consult)が2022年5月から8月に行ったこの調査は、Z世代(1997年から2012年頃生まれ)の年長層にあたる、アメリカの18歳から25歳の1万6000人を対象に、さまざまなブランドの好感度を調べたものだ。
その結果、インスタグラムは29位、フェイスブックはトップ40位に入らなかった。(ダラー・ツリーは14位、ツイックスは24位、バンドエイドは28位だった)
一方、Z世代は大手テック企業をメタ(Meta)よりも好意的に見ていることもわかった。
調査で聞いた約4000のブランドのうち、好きなブランドのトップ4にはYouTube、グーグル(Google)、ネットフリックス(Netflix)、アマゾン(Amazon)がランクインした。5位はM&Msだった。
若い世代にアピールするため数十億ドルをつぎ込んで変革を試みているメタにとって、この結果は良い兆候ではない。2021年、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは自社の将来をメタバースに賭け、フェイスブックからメタにブランド変更を行った。
このギャンブルの成果はまだ出ていない。メタはティックトック(TikTok)などの競合に目を奪われ、収益とユーザー数増加の鈍化と戦っている。
過去2年間、メタはインスタグラムのティックトックと似た機能、リールにリソースを投入してきた。
だが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が入手したメタの内部資料には、リールはほとんどエンゲージメントが得られていないと書かれていた。
ザッカーバーグは9月29日、社内に向けて、新規採用を中止し、ほとんどの部署で予算を削減すると警告したことがブルームバーグで報じられた。
この動きは、グーグル、マイクロソフト、ウーバーなどの他の大手テックにおける予算削減やその警告に続くものだ。
米Insiderを運営するInsider Incを所有するアクセル・シュプリンガー(Axel Springer)のマティアス・デップナーCEOはネットフリックスの取締役を務めている。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)