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- 週4日勤務制に移行した人は、1日あたり1時間多く睡眠していたという研究結果が得られた。
- また、7時間未満の睡眠の人は42.6%から14.5%に減少している。
- 週休4日制は、最近、企業幹部の間で関心が高まっている。
最新の研究によると、従来の週5日勤務制から週4日制(週休3日制)に移行した人は、増えた休日に睡眠不足を解消しているという。
経済学者のジュリエット・ショア(Juliet Schor)によると、週4日制に移行した従業員の1日の平均睡眠時間は7時間58分で、週5日勤務の従業員より1時間多く睡眠をとっていた。
ブルームバーグによると、ショアは非営利団体「4 Day Week Global」が実施した6カ月間の試験の一環として、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国の16企業で働く304人を対象に調査を行った。
週4日制に移行した調査対象者の睡眠不足は激減した。睡眠時間が7時間未満だった人の割合が、42.6%から14.5%に減少したのだ。
イギリスでは70社がこのプログラムに参加しており、初期の調査からもその効果が示唆されているとInsiderは報じている。
中間調査に回答した41社のうち、88%がこの試みは「うまくいっている」と答え、86%が4日制の継続を「検討する可能性がある」「非常に高い」と回答している。
週4日制は、企業トップの間でも関心が広がっている。
世界最大の映画館チェーン、AMCのアダム・アロン(Adam Aron)CEOは、Twitterのアンケートで、「私はアメリカにおける週休4日制を推進するべきだろうか」と質問している。
「アメリカはそろそろ正式に週5日制から週4日制に調整する時期かもしれない」とアロンCEOはツイートしている。
「毎週末が3日になれば、AMCにとっても良いことだ。そう思わないか」
[原文:It turns out employees working a 4-day week use their extra day off to catch up on sleep]
(翻訳・編集:Toshihiko Inoue)