シアトルのスターバックス本社を見学してきた…歴史博物館や開発ラボも併設

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Mary Meisenzahl/Insider

  • イノベーションラボやテイスティングルームを併設するスターバックスのシアトル本社を訪ねた。
  • 本社の一部は、スターバックスの歴史を紹介する博物館が設けられている。
  • ラボで働くバリスタや従業員は、新たなドリンクの開発を行っている。

スターバックス(Starbucks)の投資家向け説明会のためにシアトルを訪れたので、同市のSoDo(South of Downtown)にある本社を訪問してきた

スターバックス本社外観

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本社ビルの一番上には、ギリシャ神話に登場する人魚で、スターバックスの象徴である「サイレン」が描かれている

サイレンの見える本社

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サイレンに気付かなかった場合でも、外にはスターバックスの本社であることを示す大きな看板がある

スターバックス看板

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入口のガラスドアにも再びサイレンが登場する

スタバガラスドア

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本社のロビーには、スターバックスの店舗を彷彿とさせるような座席やテーブル、暖かな照明などが訪問者のために置かれている

スタバ本社入口

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ロビーは明るい色の壁と植栽に囲まれていて、とても開放的で心地よい空間だ

スタバ本社明るいロビー

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ロビーの壁には、創業者ハワード・シュルツ(Howard Schultz )のCEO復帰や、フラペチーノ(frappuccino)の発売など、スターバックスの歴史上重要な出来事を記した年表があった

ロビー展示

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上の階に招かれて行ってみると、ほぼワンフロアすべてがスターバックスの歴史博物館になっていた

グリーンエプロン写真

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1971年からのサイレンのロゴの進化などの展示を見るとスターバックスの変遷が分かる

ロゴの変遷

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スターバックスが最初にオープンしたシアトルのパイクプレイス・マーケット(Pike Place Market)の古い映像をプロジェクターが繰り返し再生していた

ループ再生

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Source: Insider


シアトルのパイクプレイス・マーケットにあるスターバックス1号店の写真で覆いつくされていた壁もあった

パイクプレイスマーケット1号店写真

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スターバックスの歴史の中でも特に重要なものは、博物館のようにガラス越しに展示されている

ガラス越し展示

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1994年、スターバックス初のドライブスルーを記念して作られたミニカーも展示されていた。今やドライブスルーはスターバックスの売り上げの要であり、新店舗の約9割にドライブスルーが設置されているという

緑のミニカー

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スターバックスのウェブサイトの初公開を紹介する記事の展示。現在、モバイルオーダーが売り上げの約25%を占めるなど、デジタル技術は同社にとって非常に大きな存在となっている

新聞

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コーヒーの計量器や最初のコーヒー豆の袋なども展示され、スターバックスの歴史をあちらこちらで垣間見ることができる

計量器、豆の袋

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1973年のプライスリストは特に興味深いもので、当時1ポンド(約453グラム)のコーヒー豆が2ドル以下で購入できたことが分かる

プライスリスト

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当時、スターバックスはコーヒーや紅茶、スパイスなどを販売していたが、店頭でドリンクを販売していなかった

昔のサイレンのロゴ

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博物館の一部はスターバックスが「パートナー」と呼ぶ従業員のための施設でもある

パートナープロミスと書かれた壁

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スターバックスで働く人は、身に着けているエプロンの色から「グリーンエプロン」とも呼ばれる

グリーンエプロン

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スターバックスCEOで創業者のハワード・シュルツは、「日常的な会議から大規模なカンファレンスまで、スターバックスの会議では必ず、顧客と従業員のためにそれぞれひとつずつ空席が設けられている」 と繰り返し語っているが、ここではそれを表現している。

二つの椅子

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スターバックスの店舗で販売されていたさまざまなアーティストによるCDを集めた音楽の殿堂のような空間もある

CD紹介の展示

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多くのアーティストによるサイン入りの歴史的な記念品も展示されている

記念のギター

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次に、自然光が降り注ぐこの吹き抜けのような、実際に従業員が働く場所に移動した

吹き抜け

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アトリウムの中央にはコーヒーの木が置かれている

アトリウムのコーヒーの木

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このコーヒーの木にはコーヒーの実もなり、それを収穫することもあるという

イベントのためにとっておきたいので、コーヒー豆を摘まないでください

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スターバックスのロゴで最も大きな物のひとつがコーヒーの木のすぐ隣にあった

巨大ロゴ

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バリスタが常駐するスターバックスも社内にあり、本社で働く従業員はドリンクの注文ができる

ドリンクを持つパートナー

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店がオープンに向けて準備中のときに、ゆったり座れる席が置かれているエリアもある

椅子

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オフィスから出なくても、従業員はドリンクを注文し、数分後に受け取ることができる

おかれたドリンク

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ドリンクに使われているカップはすべて再利用可能な物で、使用後はオフィス内のこのゴミ箱に入れる

再生利用可能なドリンクのカップを捨てるゴミ箱

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その他にも社内の至るところで、コーヒーの要素が見られる

本社内のお店

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大きなコーヒー豆の焙煎機も置かれている

焙煎機

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この焙煎機は、バリスタがドリンクの作り方を学ぶ部屋の一角に設置されている

ドリンクの作り方を学ぶ場所

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スターバックスの従業員は、従来のオフィスよりもはるかに多くのコーヒーの特典を利用できる

キッチン

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オフィス内のキッチンには、スターバックスの店舗にもあるシロップやフレーバーが用意され、自分のお気に入りのドリンクにリメイクしたり、新しいレシピを創ることができる

キッチンのシロップ

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キッチンの冷蔵庫には、オーツミルクやアーモンドミルクなど、店頭にもあるミルクも全種類用意されている

ミルクいろいろ

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次に、従業員のブースに隣接するカッピングルームを訪れた

いろいろなことが起こる場所という表示

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カッピングルームでは、特別な訓練を受けたスターバックスの従業員が、1日に100杯ものコーヒーを試飲し、豆の品質を確認している

カッピングをするスタッフ

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カッピングする人は、特殊な技法を使ってコーヒーの香りをチェックし、味を判定する

たくさんの豆とカッピング用のコーヒー

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筆者は、スターバックスが投資家向け説明会で発表していた2万平方フィート(約1858平方メートル)のバーを改良をした「トライアーセンター(Tryer Center)」も訪れた

ドリンクを入れるスタッフ

Mary Meisenzahl/insider

Source: Insider


トライアーセンターには、アイデアを試すための設備があり、100日間でアイデアから発売に至ることを目標にしている

トライアーセンターで働く人

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本社を離れる前、最後に目にしたものは、スターバックスがサードプレイスとしてのアイデンティティを確立した1990年代、店舗デザインの象徴となった紫色のソファのレプリカだった

紫色のソファ

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Source: Starbucks

[原文:See inside Starbucks headquarters, where coffee trees grow in the office and employees have access to the entire drink menu at all times

(翻訳:大場真由子、編集: Toshihiko Inoue)

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