「景気後退入り後3カ月目に買い、2年間保有する」小売り銘柄はリターン「6割増」。UBS最新分析の納得感

UBS 景気後退 小売り

景気後退入りのリスクが高まる中、資産を守り増やす投資判断が困難になっている。いま注目すべきは小売業界、というのがスイス金融大手UBSの視点だ。

Stefani Reynolds/Getty Images

インフレ率と金利の高止まりが続く中、経済の見通しは最大限ポジティブに考えても試練が続くとみられ、ネガティブに考えれば、待ち受けているのは恐怖しかないといった具合だ。

株価は今後さらに下落するのか、それとも間もなく急回復に転じるのか、まったく先行きが見えないので、投資家たちは景気後退のリスクを織り込んだまま様子を伺うしかない。

スイス金融大手UBSで小売業界を担当する3人のアナリスト(マイケル・ラッサー、アトゥル・マヘスワリ、マーク・カードン)は9月29日の顧客向けメールで、足元の経済状況がきわめて不透明なことから、株価は「少なくとも当面、ある範囲内での推移が続く」可能性が高いと分析している。

ただ、そうした大まかな予測は立てられるにしても、最良の売買タイミングを読み切るのは実際にはほぼ不可能なので、ディフェンシブ銘柄とシクリカル銘柄(景気敏感株)の両方にまたがるバランスのとれたポートフォリオを構築し、どんな変化にも対応できるようにも備えておくべき、というのが3人のアナリストの結論だ。

「今後数カ月は守りに徹するにせよ、長期的には攻めの姿勢を崩さない、というのが最善の投資戦略です。

そして、金利上昇がピークを打ったと市場が認識する瞬間、それはすなわちポートフォリオの中でシクリカル銘柄へのエクスポージャー(資産を特定のリスクにさらす割合)を拡大するタイミングということになるでしょう」

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