ちょっとした発想の転換で「貯蓄率50%」を達成した、私たち夫婦の4つの試み

606b11c2a7d803001963eb21

左が本記事の著者、サラ・シャーキー(Sarah Sharkey)氏。彼女の夫と自宅前で。

Courtesy Sarah Sharkey

  • 私は年収2万5000ドル(約350万円)の時に、収入の50%以上を貯蓄している人がいるという記事を読んだ。
  • 低所得の自分には、想像もつかない話だったが、副業をはじめて収入が増えた。
  • 現在、私と夫の年収の合計額は10万ドル(約1000万円)以上。できるだけ多く貯金するために、ライフスタイルを見直した。

数年前に、かなり高い貯蓄率を達成できたという人の記事を読んだが、自分には無理だと思い込んでいた。当時初めて定職につき、年収は2万5000ドル(約350万円)しかなかったからだ。

収入が少ないのに、その半額以上を貯金するなんて、考えるだけでもやる気がなくなる話だった。実際、数百円以上の目標金額でも、毎月の給料から貯金するとなると大変だった。しかしその4年後、私は年収の増加に成功し、毎年その50%以上を貯金できるようになった。

私の年間貯金額

初任給を手にして以来、私の収入は劇的に変わった。昨年の夫婦の年収総額は、10万ドル(約1400万円)を超えた。

夫は大学院生で、私は野外生物学者だ。この肩書から、高収入ではないことは、わかるだろう。またそれは、私たちの慎ましい生活を見ても明らかだ。

しかし、私には副業という秘密兵器がある。フリーライターとして稼いで、収入を劇的に増やすことができたのだ。その副収入を加えると、年収は10万ドルを超える。その年収であれば、50%を貯金に回すのは簡単なことである。

私たちは、年間の支出を3万5000ドル(約500万円)に抑えるという目標を設定している。昨年は、予算を少しオーバーして、4万ドル(約550万円)だった。持ち家で暮らすようになり、臨時出費が発生したからだ。しかし、そのようなことがあっても、貯蓄率50%以上は維持できた。

貯蓄率50%までの道のり

ギリギリの生活をしていたのに、どうして収入の半分以上を貯金できるようになったのか、これまでの道のりを話そうと思う。そうなるまでに、大きな変化を受け入れて、慎重にライフスタイルの選択を行っていく必要があった。

1. 副業で収入を増やす

一番重視したのは、節約ではなく収入を増やすことだった。年収2万5000ドルの時は、年収の半分も貯金しようなんて思わなかった。当時の年収だと、年間1万2500ドル(約170万円)ぐらいしか使えないことになる。私の金銭感覚では、これはやりすぎではないかと思った。私は決して浪費家ではないが、この節約法は、私にはハードルが高すぎたのだ。

そこで、最適な方法とは、収入を増やすことではないかと思いつき、フリーランスでライターの仕事を請け負い、副業で稼ぐことにした。本業の労働時間を短縮することもあったが、ついに副業で本格的にキャリアを形成することができ、収入は劇的に増えた。

本業と副業の二足のわらじを履いて、バランスよくやっていくことで、健全な収入が得られる。それも、スキマ時間に好きな仕事をして稼ぐことができるのだ。

2. 住まいを慎重に選択

昨年、私たちは持ち家を購入した。確かに、小さなアパートからのアップグレードではあるが、物価の安い地区にある、手頃な価格の物件だ。

実際、月々支払う住宅ローンはアパートの家賃よりも少し安い。私たちの収入に占める、住宅費の割合は少ない方だ。だから、貯金を増やすことができる。しかし、高級住宅街の施設が近くにある、広い家で暮らすという理想は諦めなければならなかった。

3. 食費のやりくりを徹底する

食費はすぐにかさんでしまうものだ。これは身をもって痛感している。結婚当初の1カ月で、700ドル(約10万円)近くを食費で使ってしまった。しかし幸いなことに、私たちは食費のやりくりを上手くやっている。

長期スパンで食事の計画を立て、買い物は3週間に1度。そうすることで、食費を半分程に、切り詰めることができた。

4. ちょとした工夫で、お金をかけずに趣味を楽しむ

何か趣味があるとお金を使ってしまうものである。私は読書が好きだが、読書習慣は、書籍を購入することになるので出費がかさむ。だから地元の古本屋や図書館を利用して、書籍代を切り詰めることに決めた。

その他の対策は、クレジットカードの特典を最大限に活用することである。私たちは旅行が好きだ。だから、旅行特典を利用してお金を有効に使う。例えば、新婚旅行前には旅行特典付きのプレミアムカードを開設。このカードを使うと、低予算で豪華なバケーションを体験できるのだ。

ひと工夫加えるだけで、家計の無駄遣いがなくなる。これが我が家での、趣味の楽しみ方だ。

[原文:My husband and I save 50% of our income thanks to 4 painless lifestyle changes

(翻訳・伊藤麻衣子、編集・長田真)

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み