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徴兵されたくない… 2人のロシア人がベーリング海峡をボートで渡ってアラスカに

プーチン大統領

Mikhail Svetlov/Getty Images

  • ロシア人2人が小さなボートで海を渡り、アラスカの人里離れた島までやって来たと当局が明らかにした。
  • 報道によると、2人はロシアの軍の一部動員令から逃れてきたという。
  • アメリカ国土安全保障省の広報担当者は、2人はアラスカ州アンカレッジに移送されたとInsiderに語った。

報道と複数の関係者の話によると、ロシア人2人がロシアの軍の一部動員令から逃れるため、船でベーリング海峡を渡ってアラスカの人里離れた島までやって来たという。

2人は10月4日、アラスカ州ガンベル近郊に小さなボートで上陸したと、現地メディアKTUUが10月5日に報じた。現地当局はその後、何が起きたかをアメリカ沿岸警備隊に報告した。

報道によると、2人は300マイル(約480キロ)ほど離れたロシア東部のエグベキノトという人里離れた村からボートで来たと地元住民に話した。2人がロシア軍から逃げてきたと聞いたと話す住民もいるという。

アラスカ州のマイク・ダンリービー知事は5日の記者会見でこの件を認め、「わたしの理解では彼らは現在アンカレッジにいて、連邦当局が対応している」と語った。

Insiderの取材に対し、アメリカ国土安全保障省の広報担当者はこの件を4日に認め、「2人はスクリーニングや身元調査などを受けるためアンカレッジに移送された。その後、アメリカの移民国籍法の下、適用される移民法に従って処理された」と話した。

ガンベルはベーリング海峡の中央に浮かぶ、アラスカ州セントローレンス島の北西端にある人口500人ほどの都市だ。アラスカ本土のノームという都市からは200マイルほど離れている。

地図

Screenshot/Google Maps

ロシアのプーチン大統領が9月21日に予備役を対象とした軍の部分動員令に署名したと明らかにしてから、多くのロシア人が国外へ逃れようとしてきた。そのため、国境付近には渋滞ができ、航空券は売り切れたり、価格が高騰するなどした。

ウクライナでの戦争をめぐっては、プーチン大統領の演説の前からロシア軍の苦戦が続いていて、今もウクライナ軍の激しい抵抗にあい、撤退を余儀なくされている。

アラスカ州のダンリービー知事は「個人または集団が継続的に押し寄せてくるとは見ていない。そうした兆候もない。一度限りの出来事だろう」とした上で、「わたしたちにとっては驚きだった」と語った。

ただ、「ベーリング海峡からロシアを出ようとするロシア人が増えれば、今後どうなるかは分からない」とも付け加えた。

アラスカ州選出のリサ・マーカウスキー(Lisa Murkowski)上院議員とダン・サリバン(Dan Sullivan)上院議員は6日に発表した共同声明によると、ガンベルに上陸した2人は難民認定を求めている。

マーカウスキー議員は声明の中で、連邦当局の対応が遅すぎると批判した一方で、現地当局と州当局の対応を称賛した。

サリバン議員は「今回の一件は2つのことを明らかにした。1つは、ロシア人はプーチンのウクライナ侵略戦争を戦いたくないということだ」と6日の声明で指摘した。 

「もう1つは、ロシアとの近さを考えると、アラスカ州はアメリカの安全保障を確保する上で重要な役割を担っているということだ」

[原文:2 Russians sailed 300 miles across the Bering Strait to a remote island in Alaska to avoid Putin's military draft

(翻訳、編集:山口佳美)


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