電動航空機の市場規模は2030年に4兆円へ。競争激化の短中距離分野でいま注目のメーカー6社

エビエーション

エビエーションの完全電動式リージョナルジェット機「アリス(Alice)」は、2022年9月に初のテスト飛行を終えた。

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重量というのは飛行にとっては天敵だ。肥大化した二酸化炭素排出量の大幅削減のための規制や政治的な圧力に向き合わなければならない航空業界にとって、これは頭の痛い問題である。

電動航空機は、二酸化炭素排出量を減らし、エネルギーとメンテナンスのコストを削減するのに役に立つ。現在の技術では、バッテリー駆動の長距離旅客機は実現できないが、多くの企業が短・中距離の電動飛行機の開発に取り組んでいる。

市場調査会社マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)によると、電動航空機の世界市場は2021年に推定79億ドル(約1.1兆円、1ドル=147円換算)に達した。2030年には277億ドル(約4兆円)に達すると予測されており、それらの飛行機を稼働させるバッテリーの製造は、2030年には10億ドル(約1470億円)規模の市場になる可能性があるという。

以下に挙げる企業は、より大きなバッテリーや優れた化学物質だけでなく、航空機用サイズの電気モーターをはじめとする重要なインフラを開発し、この市場をリードする態勢が整っている企業だ。他にも、ハイブリッド飛行機の製造や、低排出量の空の旅の実現を目指す電動航空機の設計を行い、この新分野で有望な航空機メーカーや航空機改造業者も紹介する。

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