冷凍食品でごちそうを。ロック・フィールドの新ブランド「ルフフフ」を実食レポート

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撮影:高橋真紀

コロナ禍で在宅時間が増えたことにより、さらに需要が拡大している冷凍食品。

日本冷凍食品協会によると、2021年家庭用冷凍食品の生産量は過去最高を更新し、1970年の調査開始以来初めて業務用を上回った。調理の手軽さだけでなく、栄養バランスや味わいを追求したものも増えている。

RF1や神戸コロッケをはじめとした惣菜店を手掛けるロック・フィールドが新たな冷凍食品ブランド「RFFF(ルフフフ)」を展開する。スローガンに掲げるのは“本格冷凍食品”だ。

夕食のメインとなるものが30種類以上

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お馴染みの冷食っぽくないシンプルなパッケージも目を引く。

撮影:高橋真紀

ルフフフの冷凍食品は、2022年11月1日(火)よりオンラインにて順次発売予定だ。魚介・肉料理やグラタン、パエリアなど30種以上の商品ラインアップを発表している。

今回試食したのはその中から7品。ワンプレートに盛り付けられた見た目が本格的だ。「手抜き」と言われてしまうこともある冷凍食品のネガティブな印象を吹き飛ばしてくれる、まさに「手間抜き」の商品だった。

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左上から時計回りに、海老好きの小海老フライ タルタルソース付き(添えられたサラダはRF1の惣菜)、10種野菜のグリーンポタージュ、野菜と蒸し鶏のもっちりな玄米ロール。

撮影:高橋真紀

まず、1皿目。左に3尾並んでいるのが「海老好きの小海老フライ タルタルソース付き」(10尾入り:1296円、以降すべて税込)。衣はさくっと海老はぷりっとしていて、ついさっきまで凍っていたとは思えないクオリティだ。香味野菜の旨味が効いた少し酸味のあるタルタルソースとの相性も抜群。家飲みのおつまみレギュラーに追加したい。

緑色のスープは「10種野菜のグリーンポタージュ」(510円)。豆乳のさっぱりしたクリーミーさは、和洋中どんな食事にも合いそう。スープがあるだけで献立がまとまるし、あともう一品ほしいときに重宝するだろう。

写真の一番手前にあるのが「野菜と蒸し鶏のもっちりな玄米ロール」(9個入り:972円 )。名前の通りもっちりした食感の中にときどき玄米のプチプチを感じる。マヨネーズのコクが野菜ナムルともマッチしていて、食べ応えも十分だった。

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手前正面から時計回りに、グリルハンバーグ 濃厚あめ色玉ねぎソース(ポテトサラダとレタスは別)、4種のチーズとくるみのキッシュ はちみつソース添え、殻ごとおいしいガーリックシュリンプ、ポルチーニ香る 5種きのこのリゾット。

撮影:高橋真紀

続いて2皿目がこちら。写真中心にあるのは、「グリルハンバーグ 濃厚あめ色玉ねぎソース」(1個入り:702円)を半分にカットしたもの。DVDより一回り小さいサイズで、ふっくら厚くボリュームがある。さっぱりした玉ねぎソースは子どもから大人まで、幅広い世代に愛される味付けだと感じた。

写真左上にあるのは「4種のチーズとくるみのキッシュ はちみつソース添え」(1ホール:918円。写真はカットしたもの)。甘じょっぱく、小腹が空いた時の軽食にも合いそうだ。

白い器に入っているのが「殻ごとおいしいガーリックシュリンプ」(972円)。塩気とレモンの風味がいい塩梅で白米がほしくなる。殻ごとぱくっと食べられ、お弁当のおかずにも重宝しそうだ。

右上のお椀に入っているのは「ポルチーニ香る 5種きのこのリゾット」(918円)。きのこ好きにはたまらないきのこの香りと食感。米は少々柔らかめで食べやすい。こういった手の込んだメニューが冷凍食品として手軽に味わえるのは嬉しい。

解凍方法は一般的な冷凍食品と同じく、湯せんやレンジアップ、オーブントースターでの加熱など。ロック・フィールドの古塚孝志社長によれば、「フライ系なら、レンジアップした後に湯気が落ち着くのを少し待って、オーブンで表面を温めると揚げ立てのようなサクサク食感に仕上がる」という。

目指すは食卓を囲む時間を豊かにする「ごちそう」

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開発担当の小林史生さん(左)と川崎佳照さん(右)。「普段は裏方なので......」と少し緊張しつつ「目の前で皆さんに食べていただけて嬉しいです」と話す姿が印象的だった。

提供:ロック・フィールド

ルフフフの価格帯は平均800〜900円と、冷凍食品では高価格帯だ。ただ、一人分のために材料を揃えて調理する手間を考えると、やはり温めるだけで食べられるのはありがたい。

「これまでは、夕食やお弁当のおかずに選ばれることが多かった冷凍食品ですが、主菜や朝食に食べるのもありだと思うんです。冷凍食品が単なる保存食の領域を超えて、テーブル上をコーディネートしてくれるような新しい選択肢の一つとして手に取ってもらえるといいですね。創業50周年という節目を迎えたことを機に、今後も冷凍食品の本格的なメニューや利用シーンを提案していきたいと考えています」(ロック・フィールドの古塚孝志社長)

(文、写真・高橋真紀)

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