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- 女性の管理職は男性よりもDEI (多様性、平等性、包括性)の取り組みに貢献しているが、そのことを認められていないことが、マッキンゼーとLeanIn.orgの調査でわかった。
- 女性のリーダーはDEIに関する取り組みに男性の2倍の時間をかけているが、40%が自分の取り組みは人事評価で認められていないと答えている。
- この問題を解決することは、かつてない速さで企業が女性管理職を失っている中で、彼女たちを定着させる手助けになるかもしれない。
女性は職場を包括的なものに変えようとしているが、その仕事は認められていない。
マッキンゼー(McKinsey)とLeanIn.orgの最新の報告書によると、女性管理職はDEI (多様性、平等性、包括性)のための支援や取り組み、効率的な人材マネジメントについて、男性の管理職に比べて多くの時間とエネルギーを投じているが、多くの職場でそのような仕事を正式に評価して報いる方法がないという。
その報告書で、女性は男性の2倍の時間をDEIの取り組みに使っているが、40%がその仕事について人事評価で認められていないと答えたことがわかった。
結果として、女性リーダーは男性よりも精神的に疲弊する可能性がある。報告書では、女性リーダーの43%が燃え尽きを感じているのに対し、男性リーダーは31%だと指摘している。
職場におけるDEIに対する女性の貢献を認識しないことは、包括的な職場の実現を優先的に考える次世代の女性リーダーの扉を閉ざすことになりかねない。女性リーダーは、DEIへの貢献度が高い場所で働きたいと思っているため、男性リーダーより1.5倍も離職しやすいこともわかった。
マッキンゼーとLeanIn.orgは、ビジネスの目標だけでなく、人材マネジメントやDEIの取り組みを人事評価の指標に含めることで、女性がその労働について認められる可能性があると述べている。それは昇格や昇給につながり、企業が大勢の女性管理職を失う中、彼女たちの定着の助けになる可能性がある。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)