ワシントン州シアトル。
John Moore/Getty Images
- 山火事の影響で、アメリカのワシントン州シアトルが「非常に不健康」なレベルの大気汚染を経験した。
- オレゴン州ポートランドも山火事の影響で一時、大気汚染が深刻化した。
- 2021年に大気汚染が最も深刻だった世界の都市ワースト10は全てアジアの都市だった。
山火事の影響で、アメリカのワシントン州シアトルとオレゴン州ポートランドの大気汚染が一時、世界最悪レベルになった。
世界各地の大気汚染のレベルをリアルタイムで追跡しているスイスのIQAirによると、10月20日午後(現地時間)には、大気質指数「Air Quality Index(AQI)」の値が226を記録したシアトルが世界ワースト1位になった。この数値は6段階中2番目に悪い「非常に不健康」のカテゴリーに分類される。
ポートランドも20日午後の時点でAQIが183に達し世界ワースト2位に、6段階中3番目に悪い「不健康」に分類された。
どちらも大規模な山火事が影響した。
ワシントン州シアトルの東、スカイコミッシュ近くで発生したボルト・クリーク火災は先週、約1万4000エーカーの森を焼失させた。KUOWによるとこの山火事は人為的なもので、21日の時点でまだ燃え続けている。
ワシントン・ポストによると、オレゴン州ポートランドから北東に約20マイル(約32キロ)離れたクラーク郡で発生したナキア・クリーク火災は、17日までに約1万6000エーカーの森を焼失させた。
その後、どちらの都市のAQIも落ち着きつつある。
IQAirによると、2018年から2021年まで、1年を通して最も大気汚染が深刻だったのはインドや中国、パキスタンを含むアジア諸国の都市だ。
2021年に大気汚染が最も深刻だった世界の都市ワースト10を見ていこう:
- ビワディ(インド、ラージャスターン州)
- ガーズィヤーバード(インド、ウッタル・プラデーシュ州)
- ホータン(中国、新疆ウイグル自治区)
- デリー(インド)
- ジャウンプル(インド、ウッタル・プラデーシュ州)
- ファイサラーバード(パキスタン、パンジャーブ州)
- ノイダ(インド、ウッタル・プラデーシュ州)
- バハーワルプル(パキスタン、パンジャーブ州)
- ペシャワール(パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州)
- バグパット(インド、ウッタル・プラデーシュ州)
(翻訳、編集:山口佳美)