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高収入な「IT人材」が嫌がる、お金に関する3つの警告。経済的自立への本当の近道とは?

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人生を変えるような大金を運よく手に入れても、自分を律していなければあっというまに富は失われる。

metamorworks/Shutterstock

  • CFPである本記事の著者クロエ・A・ムーア(Chloe A. Moore)氏の顧客には、高収入なIT人材が多い。
  • そんな彼らが嫌がる、お金に関するアドバイスが3つあると、ムーア氏は語る。
  • 支出に気をつけ、ゆっくりと富を築き、シンプルな管理をすることで、経済的自立への道は早く拓けるという。

私はファイナンシャルプランナーとして、生涯で必要とする以上のお金を蓄えて退職した人々を10年以上顧客にしていたが、顧客層を若い世代のプロフェッショナルたちに変えた。ゼロから経済的自立への道を切り拓こうとする人たちを支援することには困難も伴うが、やりがいはとても大きい。

私はよく顧客に、「私の仕事の1つは今のあなたと未来のあなたを応援することだ」と伝える。その仕事の中には、彼らが聞きたくない話をすることも含まれる。あなたが気に入るにせよ、耳を塞ぎたいと思うにせよ、ここでは私の助言のうち最も反発が大きかったものを3つ紹介する。もしあなたが経済的自立を本気で目指しているのなら、以下のアドバイスを心に留めておいてほしい。

1. 支出に気をつける

私の顧客はIT系の職に就く高所得者たちで、基本給に加えて多額のボーナスや株式報酬を受け取っている。彼らほどの稼ぎがある者は家族内で初めてという場合も多いので、自身の収入で富を築く必要がある。

私がまずクライアントと一緒に行う作業の1つは、キャッシュフローの見直しである。出費を細かく分析し、お金がどこに流れているかを把握するのだ。また、収入の何%を貯蓄に回しているかを計算し、目標金額を達成するためにあとどれくらいの貯蓄が必要かを判断する。そう、この作業はプライベートな領域に踏み込むことになる(不快に感じる人もいるだろう)。かなりの抵抗を受けるこの作業だが、ファイナンシャルプランニングのプロセスの中で最も重要なステップだと私は考える。

必要なのは、今の生活を楽しむことと将来の自分のために貯蓄することとのバランスだ。収入のうちどのくらいを貯蓄に回すかと、どれほど早く退職できるかには、直接的な相関関係がある。この2つを最もうまく結びつける方法は、支出に注意を払うことだ。

出費に気をつけるといっても、好きなことを何もかも諦める必要はない。自分にとって本当に大切なものは何か、自分の価値観に合った支出をしているかどうかをじっくりと考えてみよう。借金を返済して固定費を減らそう。臨時の支出や予期せぬ出費が予算を圧迫しないように、前もって計画を立てよう。基本給だけで生活することに慣れ、ボーナスや株式報酬は長期的な目標への到達を早めるために利用しよう。

2. 時間をかけてリッチになる

「富の蓄積は長距離走であって短距離走ではない」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。一般に信じられているのとは逆に、億万長者の圧倒的多数は自分の力で富を築いてきた。数十万ドル級の年収がなくともミリオネアにはなれるのだ。

多額の遺産相続や宝くじ当選がない限り、富を築くカギは一言で表せる——規律である。たとえ人生を変えるような大金を運よく手に入れても、自分を律していなければあっというまに富は失われる。

経済面での規律には、他のあらゆる規律と同様、一貫した習慣と行動を長く続けていくことが求められる。目標を設定し、その目標を達成するための計画を立てる必要がある。まずは貯蓄を最優先し、収入の少なくとも20%を貯金しよう。早いうちから貯蓄を始めて複利の恩恵を得よう。現状から目標に近づくために少しずつ変えていけることを考えよう。そして最後に、投資に関して手っ取り早いやり方というものはないのだと理解しよう。

私の高校時代の吹奏楽部の先生は、「成功への近道はない」といつも言っていた。この言葉は人生の多くの局面に当てはまり、投資もそこに含まれる。短期的には優れていると思える投資判断でも、長期的な規律を欠いているならそれをカバーすることはできない。これが私の最後のアドバイスにつながる。

3. シンプルな管理を

これまで数え切れないほど多くの顧客から、手っ取り早く簡単にリターンを得たいからすぐに役立つ投資戦略を教えてほしい、と言われてきた。多くの場合、彼らはどんなことに足を踏み入れようとしているのか十分に理解していない。そのような戦略の株式投資で勝てる、あるいは貯蓄が足りない分を補えると思っているのだ。

富を築いて維持するためにはオルタナティブ投資やエキゾチック資産への投資が必要だという話を信じてはならない。ベン・カールソンやウォーレン・バフェットなどの投資のプロは、シンプルで「放置型」の投資ポートフォリオと、大金をつぎ込む複雑な投資戦略のパフォーマンスを比較した結果、複雑な戦略が低コストの投資信託や上場ファンドに勝てていない期間が複数あったことを発見した。長期的に見れば、シンプルで投資先を分散したポートフォリオも複雑な戦略と同じくらいに(上回るとは言えずとも)効果を上げられるのだ。

シンプルさを重視するという原則は、銀行口座、投資用口座、クレジットカードについても当てはまる。顧客の中には、数十という銀行口座やクレジットカードを持っている(そして頻繁に使っている)夫婦もこれまでに複数いた。口座が増えれば増えるほど、支出と貯蓄のパターンを把握するのが難しくなる。預金残高以上を引き出して借り入れ扱いになってしまったり、クレジットカードの支払いを忘れたりもしがちだ。

また、複数の機関に投資口座を持つ顧客もいる。このような口座があると生活は不必要に複雑化し、お金の管理がはるかに難しくなる。万能の口座管理法というものはないが、自分が所有する口座を見直し、どのようにそれらを集約して生活をシンプルにできるか検討してみることをお勧めする。また、新しい口座を開設しようとするときには一度立ち止まってよく考えよう。

初めてこの3つのアドバイスを伝えるとき、多くの顧客は耳を貸したがらない。しかし、私の助言に従って行動し、やがてそれが実を結ぶと、私を信じてくれるようになる。経済的自立への道はさほど険しいものではない。支出に気をつけ、ゆっくりと富を築き、シンプルな管理をすることで、あなたが思うよりも早くその道が拓けるだろう。

[原文:I'm a financial planner for high-earning tech workers, and there are 3 pieces of money advice they never want to hear.]

(翻訳・長尾莉紗/LIBER、編集・長田真)

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