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What is your Purpose ?

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[ BUSINESS INSIDER JAPAN Special Feature ]

What is your Purpose ? 一人ひとりの志で社会を創る

車は「動くリビングルーム」。 パナソニックの車載事業が考える、これからの移動体験

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移動手段として発展してきた自動車。モビリティ業界は100年に1度と言われる大変革期を迎え、その概念や役割は大きく変わりつつある。例えば、ユーザーのニーズが「所有」だけではなく、「体験」も重視されつつあることは多くの人が実感しているだろう。

自動車に乗った時の「体験」を大きく左右するのが車室空間。安全に運転するために必要な車両情報などをドライバーに伝えるコックピットシステムなどを開発し『一人ひとりのより良いくらしの実現のため、持続可能なモビリティ社会を創造する』をミッションとするのが、パナソニック オートモーティブシステムズだ。

同社にキャリア入社した2人に、自動車業界の変化に対するパナソニック オートモーティブシステムズの事業が持つ可能性や今後のキャリアについて話を聞いた。

自動車に求められることが、いま大きく変わっている

和田菜穂(わだ・なお)氏/パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 モノづくり革新センター SCM革新室所属。2018年に外資系自動車部品会社に新卒入社。海外・国内サプライヤーからの資材調達や生産管理、倉庫改善など物流関連業務全般に約3年半従事。その後、2022年1月にパナソニック オートモーティブシステムズにキャリア入社し、社内の物流改革プロジェクト立ち上げに参画。現在は、国内にある約100カ所の倉庫統合や物流委員会の立ち上げを進めている。

パナソニック オートモーティブシステムズの物流改革の中核を担っている和田菜穂氏と、自動車メーカー向けの営業を担当している知花結香子氏。それぞれ別の立場から、自動車や移動を取り巻く課題、そしてユーザーから求められる価値の変化を感じていると言う。

「自動車や移動を取り巻く重要なテーマの1つに『環境』があります。例えば、2020年時点での2030年のEV生産台数予測は1580万台でしたが、2022年3月時点では3500万台となり、EV化の流れが急速に広まるなど環境への意識は年々高まっています」(和田氏)

パナソニックグループとしてもCO2排出を減らし、くらしやビジネスにおけるCO2削減に貢献することで、社会とともにカーボンニュートラルを目指すことを掲げている。パナソニック オートモーティブシステムズでも、もちろんこのテーマの推進は欠かせない。

「自社の製造拠点からのCO2排出実質ゼロはもちろんのこと、自動車メーカー様と共創し、自動車の電動化、MaaS(Mobility as a Service)などのモビリティ変革に貢献することで、パナソニックグループのカーボンニュートラルの牽引役を果たしていこうとしています。

また、私が担当する物流の領域では、トラックドライバーの時間外労働の上限が制限される『2024年問題(※)』が喫緊に迫っています。環境への配慮の面でも、法律の変化に対応する意味でも、持続可能な基盤を作る必要があります」(和田氏)

※2024年4月1日から、トラックドライバーの時間外労働の上限が960時間に制限されることで起こる問題の総称。深刻なトラックドライバー不足が発生すると言われている。

くらしを支えているパナソニックだからこそ、できること

知花結香子

知花結香子(ちばな・ゆかこ)氏/パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 営業本部 ホンダ営業統括部所属。2011年車載部品メーカーへ新卒入社し、営業として開発段階での拡販活動から量産後の物流や品質の管理などに従事。2022年5月パナソニック オートモーティブシステムズ にキャリア入社し、自動車メーカー向けの営業として物流/品質管理を担当。

「環境への取り組みがベースにあることはもちろんですが、ライフスタイルの変化に合わせて、自動車に求めることや使い方が変わってきていると思います。これまでは便利な移動手段としての役割が強かったのですが、これからは移動時間をより『楽しむ』ことが求められるなど、一人ひとりに寄り添った体験価値を提供していくことが必要不可欠です」(知花氏)

営業先である自動車メーカーからも、ただ単に“モノ”としての自動車部品を納品するだけでなく、“コト”を提案・販売していくことを求められていると言う。

「パナソニックグループは家電製品や家をはじめさまざまな事業で、一人ひとりのより良いくらしを実現することを100年以上追求してきた会社です。その技術や知見をもっと車載事業にも取り入れられたらと思っています。

次世代自動車のキーワードの1つとして、自動車とすべてのモノとの通信という意味の『V2X』(Vehicle-to-everything)があります。この領域に対して、パナソニックグループがこれまで培ってきた技術力や製品力で、パナソニック オートモーティブシステムズとして大きく貢献できる可能性があります。

普段の生活の中で、パナソニックグループが関わっていないモノやサービスに触れずに生活することは難しいぐらい、実はパナソニックグループの製品は私たちのくらしのあらゆる場面を支えています。だからこそ、自動車とすべてのモノが繋がる世界で、家から車、移動先の職場や学校など生活全体を通してサービスの提案ができると考えています」(知花氏)

実際に、2021年の世界最大のテクノロジー見本市 CES(Consumer Electronics Show)では、米国でオートモーティブ事業を担当するスコット・カーチナー社長が「自動車を第2の家にする」と語っている。

「例えば、自動運転が普及すると今のように座席が前向きである必要はないですし、むしろ向かい合って座れる方が快適かもしれません。

車内には家電で培ったパナソニックのディスプレイや優れたサウンド・システムなどが設置され、 まるで“動くリビングルーム”のような、現在とは全く違う移動体験を提供することもできるのではないでしょうか」(和田氏)

「高い視座で営業活動を捉えられるように」

パナソニック オートモーティブシステムズの車両試験場の様子。

前職でも車載メーカーの営業だった知花氏がパナソニック オートモーティブシステムズに入社したいと思ったのは、扱う分野が広く、今後のキャリアへの広がりを感じたから。そして、面接などを通して、やりたいことにチャレンジさせてくれる文化や仕事と子育ての両立のしやすさを感じたと言う。

「入社して間もない頃、お客様のところで起こった問題をグループチャットで報告したことがあったんです。すぐに『この人に聞くといいですよ』『こういう対応がいいと思います』とチームのメンバーが手を差し伸べてくれました。誰にどう聞けばいいかも分からない時だったので、とても助かりました。

また前職では、属人的な仕事が多くハードワークにならざるを得ない環境でしたが、今はチームで協力しながら仕事に取り組むことができ、仕事もプライベートも穏やかな気持ちで向き合うことができています」(知花氏)

知花氏は現在、自動車メーカーから依頼された製品を最適なタイミングで納入するための“調整役”として社内の物流や品質管理などを担当。不測の事態が起こった際もどうすれば対応できるかを考え、調整していく役割を担いながら経験を積んでいる。また、前職と異なるのは、社内の経営層と関わる機会も多いことだ。そこが面白く、難しいところでもあると話す。

「入社後は、災害などの緊急事態時における自社の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の策定業務にも携わり、経営層が事業のどこを見ているかなど私たち営業に求める観点を学ぶことができました。前職よりも、高い視座で営業活動を捉えられるようになったと感じています」(知花氏)

100カ所ほどある倉庫を統廃合する。前代未聞のチャレンジとは?

和田氏

一方和田氏は、SCM革新室で100カ所ほどの倉庫の統廃合を進めている。

「もともとパナソニック オートモーティブシステムズ内に事業部門を横断した物流部門がなく、それぞれの部門で契約や配送ルートを決めていました。環境、コスト両方の意味でも物流の最適化をしながら、トラックドライバー不足が見込まれる2024年までに物流部門を立ち上げようと準備を進めています。

倉庫や商物流の統合によって物流を最適化していくことで無駄をなくし、貨物積載率の向上や貨物輸送の距離を短くすることで、CO2の削減につなげていきたいと思っています」(和田氏)

パナソニック オートモーティブシステムズとしては前例のない取り組みだが、パナソニックグループにはさまざまな知見がある。グループ内の成功事例などをヒアリングしながらプロジェクトに取り組んでいると話す。

「何もないところからスタートすると、推進者としてどう動けばよいのか迷う部分もあります。

今回のプロジェクトでは、同じような取り組みの経験があるパナソニックグループ内の別事業会社の方からアドバイスをもらいながら進めています。

実際の経験上の苦労を聞きながら、どのようにして形にしていったのか、先人の知恵を受け継ぎながらプロジェクトを進めていくことができる。そこはパナソニックグループの強みだと思いますね」(和田氏)

前職は外資系の自動車部品メーカーだった和田氏。個人主義の側面が強かった以前と比べて、パナソニック オートモーティブシステムズでは部門を超えて協力しながら改善していける喜びがあると言う。

「前職では自分の担当範囲内のことにしか改善意識を持つことができなかったのですが、今のプロジェクトでは、全体最適を実現しながらいかにお客様に価値提供できるかを考えることができ、それが一番の喜びです。

また働き方についても、プライベートも大事にしながら働けています。もちろん現場に行くときは出張が必要ですが、お互いの仕事の都合で横浜と新潟で別居婚をしている私にとっては、夫の勤務地である新潟でも在宅勤務ができることはとてもありがたいです。今後家族が増えてもフレキシブルに働けるという未来が見えることで、仕事への夢も広がりました」(和田氏)

車室空間から、幸せな社会をつくる

それぞれの課題感ややりがいを感じ、仕事にまい進する2人。最後に今後の展望を聞いた。

「2050年までのカーボンニュートラルと、2024年のトラックドライバー不足の問題に対して、プロジェクトを進める中で最適なソリューションを提供していきたいと思います。仕組みから変えていく大きなチャレンジとなりますが、多くの方の力を借りることで実現できると信じています。将来的には、自動車業界の物流のプロフェッショナルになりたいですね」(和田氏)


「私はお客様のリアルな声を聞ける立場なので、そこでしか聞けないニーズを持ち帰って開発部門に働きかけ、新しい製品やサービスを作り出す仕事に関わりたいと思っています。

また、前職では育児とのバランスが難しく仕事をあきらめようかと思ったこともありましたが、今はとてもいいバランスが実現できています。どんな人でもキャリアを諦めずに働ける社会を作るために、まずは自分から実現していきたいです。

パナソニック オートモーティブシステムズの製品には、これからのモビリティに求められる『車室空間を楽しく、快適に過ごす』ことに欠かせない技術が詰め込まれています。この技術力に加えて車載以外の事業の知見も活かして、自動車ユーザーが幸せになれるような製品を世に生み出せたらと思います」(知花氏)

会社のミッションを見据えつつ、自分のキャリアにどん欲で、さらにはプライベートを大切にしながら全力で働く2人。モビリティ社会、車載事業の大変革期に起こる難しい課題にも、軽やかに立ち向かっていくに違いない。


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