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iPhoneもいずれは廃れる…ジョブズの“遺産”はすでにライフサイクルの第4段階にある

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9月16日、ニューヨークのアップルストアに立つティム・クックCEO。

Kevin Mazur/Getty Images

iOSとApp Storeを搭載したiPhoneは、モバイル業界において長期にわたり支配的な地位を維持してきた。いわゆる「代替不可能なインフラ」としての地位を築いているわけだ。

代替不可能なインフラとは、ユーザーを強く惹きつけ、競合がその座を奪うことができないものであり、以下のような特徴を持っている。

  • スイッチングコストが高い
  • 組織内または市場内で完全に、あるいはほぼ完全に標準とされている
  • サードパーティやベンダーの強力なサポートがある
  • 他のサービスやアプリケーションの重要な基盤技術として機能している

例えば、ニュージャージー・ターンパイクは代替不可能なインフラだ。たとえ億万長者が高速地下トンネルを建設したとしても、私がニュージャージー・ターンパイクを利用しなくなることはないだろう。

一方で、コカ・コーラとペプシは代替可能なインフラの例だ。私は毎朝ダイエット・コークを飲むが、午後はペプシでもかまわない。利用するブランドを変えるのに何のコストも必要としない(私がコカ・コーラの方がおいしいと結論づけることを除けば)。

アップルは現在、ユーザーにとって「安全な選択肢」であるというイメージから利益を得ている。同社はポジティブなフィードバックループを作り出していて、それによってユーザーをますます自社のインフラに引き込んでいる。ユーザーは、Apple MusicやApple TV+といったアップルのサービスとともに、Apple WatchやAirPodsなど、自分が持っているアップル製品と相性の良い他のデバイスも購入するのだ。

ハードウェア、OS、サービス、これらすべてがApp Storeの力で結びついているアップルのエコシステムの力はとどまるところを知らない——多くの人がそう言う。現在、アップルの地位を脅かすような挑戦者はいないため、時間の経過とともにアップルはますますその地位を強固なものにしていくだろうと言われている。

だが、iPhoneやアップルのエコシステムも、いずれ他のものに取って代わられることは避けられない

古くはエジプトやローマ、オスマン帝国、大英帝国から、現代ではIBMやマイクロソフトのような大手テック企業まで、帝国は栄枯盛衰を繰り返すものである。

不完全な比喩であることは承知している。アップルがなくなるわけではないし、IBMやマイクロソフトが消滅したわけでもない。しかしIBMとマイクロソフトはどちらも、依然として力を持ち利益を上げてはいるものの、かつてほど市場を独占しているわけでも、マインドシェアを持っているわけでもない。アップルに対しては規制当局が解体を提唱しているが、IBMやマイクロソフトを解体せよとは誰も言っていない。

アップルの落日がどのように訪れるかを説明するために、技術ライフサイクルのフレームワークを示そう。このサイクルは、冷蔵技術からからオーディオ技術まで、これまで生まれてきたさまざまな技術的イノベーションに当てはまるものだ。

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