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100万件の乗客調査をもとに「ワールドクラス」の航空会社8社を発表…今回もアメリカの航空会社は選外

エミレーツ航空が運航していたエアバスMSN13。

エミレーツ航空が運航していたエアバスMSN13。

Adrian Pingstone

  • エアライン・パッセンジャー・エクスペリエンス・アソシエーションは、2023年の世界の航空会社8社を発表した。
  • 乗客調査と専門家による監査で、サステナビリティ、サービス品質、安全性を評価し、「ワールドクラス」8社が決定した。
  • 2023年は、2022年と同じ7つの航空会社に新たな1社が加わった。

新たに別の航空格付け団体が、2023年の航空会社のトップ8を発表した。

2022年10月26日、世界的な航空業界団体のエアライン・パッセンジャー・エクスペリエンス・アソシエーション(The Airline Passenger Experience Association:APEX)は、ロサンゼルスで開催されたAPEXエクスポ(APEX Expo)で世界の航空会社トップ8を発表した。その中にアメリカの航空会社は1社も入っていなかった。

このランキングは世界600社の航空会社を利用した100万人以上の乗客のアンケートによるものだ。乗客は、ウーバー(Uber)やリフト(Lyft)の乗車後と同じように、飛行機での旅を5つ星で評価するように求められ、座席の快適さ、食事や飲み物のサービス、機内エンターテインメントなどについて回答している。

APEXは、この調査をベースに、航空業界専門の監査会社イェイツ・アンド・パートナーズ(Yates and Partners)を第三者機関の監査人として、サステナビリティと安全性、サービスの3つを軸とした審査を行い、最優秀の航空会社を選んだという。

この審査には、オーストラリアのメルボルンにあるビクトリア大学(Victoria University)のマックスウェル・ウィンチェスター(Maxwell Winchester)准教授による監査も含まれており、このような徹底した審査を通過したのはごく一部の航空会社だけだったという。

この試練を乗り越えて受賞した航空会社は8社で、「ワールドクラス(World Class)」と認定された。ちなみに2022年は7つの航空会社が選出されており、顔ぶれはほとんど変わっていない。日本航空(Japan Airlines)、オランダの国営航空会社KLMオランダ航空(KLM)、シンガポール航空(Singapore Airlines)、ターキッシュ・エアラインズ(Turkish Airlines)、中東の航空会社カタール航空(Qatar Airways)、サウディア(Saudia)、エミレーツ航空(Emirates)といった2022年受賞した航空会社は2023年もすべて選ばれた。

しかしながら、今回は中国の廈門(アモイ)航空も高得点を獲得し、ワールドクラスに加わっている。

乗客のアンケート調査は、旅行アプリ「TripIt」を通じて記録された。APEXのジョー・リーダー(Joe Leader)CEOは、「この方式は年に何度も異なる航空会社を利用する人たちから意見を得られる」とInsiderに語っている。

「航空会社のプログラムへの忠誠心から、あるいはハブ空港を理由に、特定の航空会社だけを利用する人もいる」と彼は説明する。

「だから、比較のレンズが異なる旅行者、しかも旅程を検証する旅行者がいるのはいいことだ」

APEXによると、航空会社の格付けはいくつかあるものの、同団体は安全性、サービス、サステナビリティを「より包括的に評価」しているため、航空界の「北極星(最も重要な指標)」として差別化されているという。リーダーCEOがInsiderに話したところでは、APEXが特に力を入れているのはサステナビリティで、航空会社のスコアの25%に相当するという。さらに、エコノミークラスでの乗客の体験も重要視しているという。

「APEXはエコノミークラスの乗客がサービス面で優遇されることは非常に重要だと考えている。というのも、多くの調査では機内の上位のクラスに目が行きがちで、8割から9割の乗客が搭乗する場所で十分な調査が行われていないからだ」

今回はアメリカの航空業者が入らなかったが、リーダーは次回を楽観視しているという。

「航空会社が炭酸飲料を十分に調達できないなど、アメリカで起きている驚くべき事態を目の当たりにしてきた。しかし、サプライチェーンの問題はほぼすべて解決されているので、2024年は、国内の1社はワールドクラスに格付けされると考えている」

では、APEXが選出した2023年の航空会社8社をアルファベット順に詳しく見ていこう。APEXはこの8社を「ワールドクラス」と認定しているが、順位をつけてランキングしているわけではない。


エミレーツ航空(Emirates)

エミレーツ航空のエアバスMSN13(機体記号:A6-EDB)。

エミレーツ航空のエアバスMSN13(機体記号:A6-EDB)。

Adrian Pingstone

ドバイを拠点とするこのエミレーツ航空は、アラブ首長国連邦の2つの国営航空会社のうちの1つで、世界最大の航空機、エアバスA380(Airbus A380)を運航している。


日本航空(Japan Airlines)

日本航空の航空機。

日本航空の航空機。

Markus Mainka/Shutterstock

東京に本社を置く日本航空は、1951年に設立された日本を代表する航空会社だ。


KLMオランダ航空(KLM)

KLMオランダ航空のボーイング(Boeing )777-300。

KLMオランダ航空のボーイング(Boeing )777-300。

Nicolas Economou/NurPhoto/Getty Images

オランダを代表する航空会社、KLMオランダ航空は1919年に設立され、現在も創設時と同じ社名を使用して営業する世界で最も古い航空会社と言われている。


カタール航空(Qatar Airways)

FIFAワールドカップ2022のために特別なカラーリングが施されたカタール航空のボーイング777。

FIFAワールドカップ2022のために特別なカラーリングが施されたカタール航空のボーイング777。

Qatar Airways

カタール航空は2022年に同国で行われるFIFAワールドカップの公式スポンサーだ。イギリスに拠点を置く航空サービスリサーチ会社のスカイトラックス(Skytrax)による世界一の航空会社に3年連続で選ばれている。


サウディア(Saudia)

サウディアの航空機。

サウディアの航空機。

SAUDIA?Markus Mainka/Shutterstock

サウディアはサウジアラビアのフラッグキャリア。機内にシェフがいるプレミアムサービスなどを提供している。


シンガポール航空(Singapore Airlines)

シンガポール航空のエアバスA350-900。

シンガポール航空のエアバスA350-900。

KITTIKUN YOKSAP/Shutterstock

シンガポール航空は、ニューヨークとシンガポールを結ぶ世界最長の約19時間の直行便を運航している。


ターキッシュ・エアラインズ(Turkish Airlines)

ターキッシュ・エアラインズの航空機(2022年7月1日、スペイン、マドリードのアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港にて)

ターキッシュ・エアラインズの航空機(2022年7月1日、スペイン、マドリードのアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港にて)。

Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Image

イスタンブールを拠点とするターキッシュ・エアラインズは、同国のフラッグキャリアだ。スカイトラックスはこの航空会社を2022年のヨーロッパ最優秀航空会社に選んでいる。


厦門航空(Xiamen Airlines)

厦門航空の航空機。

厦門航空の航空機。

PomInOz/Shutterstock

中国の廈門(アモイ)航空は、APEXのリストに今回新たに追加された。

[原文:These are the Top 8 airlines in the world, according to a group's survey of more than a million passengers

(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)

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