「Kestrel Defense Blood-Wing」というウェイボーのアカウントが、銃を搭載したロボット犬をドローンで屋上に着地させる動画を投稿した。
Kestrel Defense Blood-Wing
- 中国の民間軍事防衛会社による最新の製品は、SFドラマ「ブラックミラー」のような世界観を体現している。
- 同社は中国のソーシャルメディア、ウェイボーに、機関銃を搭載したロボット犬の動画を投稿した。
- 動画には、ロボット犬がドローンで運ばれる様子が映されている。
ドローンで運べる機関銃搭載のロボット犬という恐ろしい新製品の動画が披露された。
2022年10月3日、中国の民間軍事企業、Kestrel Defenseと関連のある「Kestrel Defense Blood-Wing」というウェイボー(Weibo)のアカウントが、このソーシャルメディアに機関銃を搭載したロボット犬が大型ドローンで運ばれる様子を映した動画を投稿した。そのロボット犬は屋上に下ろされると、立ち上がって歩き始めた。
「空から軍用犬が降臨!」
投稿にはそう書き添えられている。
「この力強いドローンは、敵陣の背後に回ってその弱点に奇襲をかけるために、戦闘犬を直接送り込むことができる。これらを屋上に配置し、地上の部隊と連携して建物内の敵を待ち伏せすることも可能だ」
このロボット犬は、Netflixで配信されているSFドラマ「ブラックミラー」からそのまま飛び出してきたような姿をしている。第4シーズンのエピソード「メタルヘッド」では、殺人ロボット犬から逃がれようとする女性が登場するのだ。
Kestrelがロボット犬を披露したのは、これが初めてではない。8月には、ミサイル発射装置を搭載したロボット犬を試運転する様子も披露している。
中国のKestrel Defenseは、徘徊してミサイル発射装置を運ぶロボット犬をテストしている。次世代の戦争テクノロジーへようこそ...
アメリカでも、Ghost Roboticsが10月に発表したように、銃を搭載したロボット犬の開発が進められている。
銃が搭載されていないタイプのロボット犬もあり、ニューヨーク市警が2021年4月、パトロールの際に使用したことがある。しかし市民から大きな反発を受け、5月には製造元であるボストンダイナミクス(Boston Dynamics)との契約を破棄するに至った。
しかし、中国ではロボット犬が好意的に受け入れられているようだ。8月に同国で開催されたロボット博覧会では、何十体ものロボット犬が、一斉に跳びはねてダンスする姿が見られた。
ビデオ:COVIDの検査と踊るサイバー犬:中国のロボット博覧会が始まる。
COVID -19のスクリーニングのために人間のサンプルを収集するように作られたロボットアーム、バリスタ・ロボット、数十匹の踊るサイバードッグは、世界ロボット会議のハイライトの1つだった。
ロボット犬は、3月に上海が新型コロナ対策でロックダウンされた際にも、街を歩き回っているのが目撃された。背中にスピーカーを背負い、住宅地を歩き回りながらロックダウンについてのガイドラインを放送するロボット犬もいた。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)