ツイッター(Twitter)の買収を完了させたイーロン・マスク。噂された大規模人員削減に乗り出した。
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イーロン・マスク氏が買収を完了したツイッターの従業員たちは先行きの見通しがまったく立たない状況で勤務を続けているが、どうやら11月第2週には、今後の計画について何かしらの情報提供がある模様だ。
Insiderが確認したメールによれば、解雇の対象にならなかった数千人の従業員たちは、11月3日夜(現地時間)にツイッターの人事部門から突然のメールを受け取った。
メールの件名は、解雇通知を受け取った従業員たちに送られたメールとまったく同じ、「ユア・ロール・アット・ツイッター(当社におけるあなたの職務について)」。
しかし、中身は真逆で、受け取った従業員たちは「解雇の対象にならなかった」ことが記されていた。
メールには、新たな経営トップに就任したマスク氏が「会社に関するヴィジョン」について間もなく、早ければ翌(11月第2)週にも、従業員向けに共有する場を用意する考えであることも付されていた。
メールには次のような記載もみられる。
「先週いっぱいかけて、イーロンは従業員や顧客、パートナー、政策立案者、ユーザーなどと話し合いの時間を持ちました」
マスク氏は投資家向けの説明会で、司会者から従業員総数の半分を解雇した話題を振られた際にうなずきこそしたものの、公の場で明確にはレイオフ(一時解雇)の事実を認めていない。
しかし、ツイッターの従業員たちが受け取ったメールをInsiderが確認し、諸々の情報と対照したところによれば、解雇の対象となったのは従業員総数のおよそ半分、3700人以上だ。
同メールには、週明けの11月7日までオフィスを閉鎖し、従業員の立ち入りを禁止する措置についても記載がある。
以下に、人員整理を免れてツイッターに継続勤務する従業員たちに送られたメールの全文を紹介する。強調部分(太字)は原文を踏襲した。
今回の経営体制移行については諸々大変お待たせしました。また、ツイッターにおける日々の重要な任務に専心いただきありがとうございます。
本メールをお送りしたのは、本日付で実施する人員削減があなたの雇用に影響しないことをお伝えするためです。
先週いっぱいかけて、イーロンは従業員や顧客、パートナー、政策立案者、ユーザーなどと話し合いの時間を持ちました。
イーロンは彼自身の会社に関するビジョンについて、近々皆さんとやり取りできる日を心待ちにしています。
皆さんが数々の疑問を抱えて過ごしていることは承知しています。来週にはさらに詳しい情報をお伝えできる予定です。
その間、週明けまでバードハウス(スタッフディレクトリの通称)は一時的にオフラインとなり、各オフィスは一時的に閉鎖され、すべてのバッジ(社員ID)アクセスも同様に一時停止されますので、ご注意ください。オフィスは11月7日(月曜日)に再開します。
これほどの変化に直面しながら、人員削減の対象となった同僚の皆さんに対して変わらぬ敬意を払っていただいていることに感謝します。
また、会社の機密情報については、ソーシャルメディアや報道機関などでの発言を控え、引き続き会社の方針に従っていただけるようお願いいたします。
ツイッターのエキサイティングな未来に向かって、皆さんとこれからも一緒に働けることを楽しみにしています。
(翻訳・編集:川村力)