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コカ・コーラが「Coke ON Wallet」で電子マネーに参入…いまや小銭は社会課題

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商品購入ごとにスタンプがたまる。

写真提供:日本コカ・コーラ

日本コカ・コーラがコカ・コーラ公式アプリ「Coke ON(コークオン)」(2022 年 11 月現在、4000万ダウンロード)の新機能として、独自のポイント機能を持った電子マネー「Coke ON Wallet(コークオン ウォレット)」を2022 年 11 月下旬より開始する。

また、11 月下旬から 2023年3月31日までの期間、「Coke ON Wallet」に 1000 円以上チャージすると、チャージ金額の 10%を還元する「Coke ON Wallet スタート記念チャージキャンペーン」を実施する。

「Coke ON Wallet」は、コカ・コーラ独自のポイント機能「Coke ON ポイント」とコカ・コーラ独自のプリペイドサービス「Coke ON マネー」から成る新しい電子マネー。全国にある対応自販機42万台で利用可能となる予定だ。

「Coke ONマネー」とは何か

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Coke ONマネーとポイントを一括管理できる。

出典:日本コカ・コーラ

「Coke ON ポイント」は、製品購入時にもらえるスタンプ(15 個たまると対応自販機でコカ・コーラ社製品が1本無料)に加え、キャンペーンの参加や「Coke ON Wallet」へのチャージなどでもらえるポイント。たまったポイントは1ポイント1円として製品購入時に利用できる

「Coke ON マネー」では、登録した銀行口座から最低200 円から1円単位でチャージができる。1000 円以上チャージをすることで、チャージ金額の5%がポイントとして還元される。さらに、自販機での現金チャージサービスを2023 年内に開始する

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100以上の金融機関からのチャージに対応。

撮影:杉本健太郎

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自販機での現金チャージには2023年以内に対応予定。

撮影:杉本健太郎

現在、コカ・コーラのキャッシュレス対応自販機は、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、 au PAY、d払い、Apple Pay、メルペイ、クレジットカード決済などに対応している。詳細は未定だが、これらいずれかの支払いで「Coke ON ポイント」を付与する施策も計画しているという。

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既存のキャッシュレス決済にも対応している。

撮影:杉本健太郎

コカ・コーラ社のこうした動きの背景には「小銭を減らしたいこと」「現金からデジタルへの移行」「タッチレスによる安全性の確保」があるという。

「小銭の解決」は社会課題

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対応自販機の目印。

撮影:杉本健太郎

小銭は年々使う機会が減ってきており、ユーザーにとっても企業にとっても負担が大きいものになっている。小銭をいかに減らし、キャッシュレスで支払いを済ますことができるかは、社会課題の1つと言ってもよい。コカ・コーラによると、現在Coke ONユーザーの50%がキャッシュレス決済を利用しており、同社はこの数字を引き上げていくことを狙っている。

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自販機にかざすことでアプリと接続できる。

写真提供:日本コカ・コーラ

また、新型コロナウイルスの影響で複数人の人が手を触れる自販機に触りたくないという機運が高まったことにより、アプリ内で商品選択と支払いを完結させる仕組みを実現した。

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商品選択もアプリ上で行う。

出典:日本コカ・コーラ

キャッシュレス対応自販機は今後数年かけて順次増やしていく方向で、耐用年数が過ぎた自販機をキャッシュレス対応のものに入れ替えていく。

編集部より:キャッシュレス決済などでのCoke ONポイントの付与施策について、より厳密な表記に改めています。2022年11月11日 12:30

(文・杉本健太郎)

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