Hannah Towey/Insider
- とある高級高層マンションに400戸ある「マイクロスイート」の家賃は、月1300~2675ドル(約18~37万円)。
- 住人は、コワーキング・スペースや室内プールなど2万7000平方フィートの共有スペースを利用することができる。
- 小さな寝室はマットレスを壁に収納することで、リビング・スペースへと早変わりする。
ニューヨーク市の家賃が上がる続ける中、クイーンズ区のあるマンションが、同市の悪名高き靴箱サイズの部屋を「マイクロスイート」へとリノベートした
ロング・アイランド・シティのガントリー・プラザ州立公園にあるペプシコーラの看板。2015年3月23日撮影。
Ben Hider/Getty Images
44階建てのアルタ(ALTA)ビルは、近年ロング・アイランド・シティに出現しているの高層マンションの1つ。他の多くはまだ、建設中だ。
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2階から16階は、アメリカ国内9都市でシェアマンションを経営する「コモン(Common)」社が管理している
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部屋自体は狭いものの、共有スペースは2万7000平方フィート(約2500平方メートル)あり、コワーキング・ラウンジから複数のルーフ・デッキなどがある
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トレンドとなっているシェアハウスの魅力と、入居率95%という人気の理由を確かめるため、施設を見学してきた
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見て来たのは、寝室3つ、バスルーム2つに、共同キッチンという、全165戸中80戸に共通の間取りだ。これで家賃は1部屋2156~2200ドル(約30~31万円)
コモンが手掛けたアルタの図面
Common
個人で寝室1つ、またはグループでフロア毎に申し込むこともできる。キッチンは(バスルーム以外で)唯一の共有スペースだ
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月80ドル(約1万1000円)の管理費に、ペーパー・タオル、トイレット・ペーパー、スポンジといった生活必需品代が含まれている
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寝室3つのうち2つはほぼ同じ広さだが、1つには小さなデスクを置くスペースがある
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このマイクロスイートのポイントは、壁に収納することができるマーフィーベッドだ
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2つ目の部屋でベッドのセッティングに挑戦してみた。少々手こずったが、ベッドを引き出し、固定することができた
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窓側には小さなヘッドボードがある
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狭い部屋のクローゼットは、やはり小さい
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だが、一番広い、そして一番高い部屋には、大きなクローゼットが2つあり、棚も充実している
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現在コモンのウェブサイト上で、最安値で入居可能なのは、97平方フィート(約9平方メートル)のマイクロスイートで、月1664ドル(約23万円)だ
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ちなみにジロー(Zillow)によると、近隣の同タイプのマンション1部屋の推定家賃は2022年11月現在、月2484ドル(約35万円)だという
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出典:Zillow
こうしたマンションと従来の賃貸の大きな違いは、住人が責任を負うのは自室だけでフロア全体ではない、という点だ。だからもし同居人が家賃を滞納したり、退去が決まったりしても、あなたには関係ない
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だが、一番の売りはその設備。個人的に気に入ったのは、日当たりの良いこのラウンジで、あるのは43階だ
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マンション内にいくつかある共有スペースの1つにはテーブルやデスクがあり、リモートワークに利用できる
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ケータリング用キッチンもあり、住人は予約してイベントを開催することもできる
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住人は全員がアプリで繋がり、ご近所さんと懇親会を行うのも簡単だ
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コンクリート・ジャングルでありながら、屋外スペースも充実している。特にこの屋上映画館は最高だ
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ダイニング・ルームといった個人のスペースの代わりに屋外のグリル・コーナーといった共有スペースというのは、万人受けはしないかもしれないが、共同生活のおもしろいコンセプトだ
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コモンのシェアハウスは、初めてやってくる人々に大人気だ。ニューヨークに22ある物件のうち、43%の住人は初めてニューヨークに住む人で、32%が外国生まれの人々だ
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ジムやヨガ・ルームなど、トレーニング施設も充実していて、ジムの高額な会費を払う必要もない
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最もユニークなのは屋内プールで、大きな窓からは自然光が降り注ぐ
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手頃なマンション(と同居人)を見つけることが難しい都市では、シェアハウスがクレイグズリスト(Craigslist)やフェイスブック(Facebook)に代わる、魅力的な選択肢として宣伝されている
コワーキング・エリア。
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「コモンの目標は、共同生活の良いところを生かすこと」とコモンの創業者、ブラッド・ハーグリーブス(Brad Hargreaves)は2018年にInsiderに語っていた。「それは手頃な価格や社会環境だ。そして、共同生活の煩わしさを可能な限りなくそうと思っている」
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出典:Insider(2018年)
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)