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ロシアの学校のカリキュラムに軍事訓練が復活…ウクライナでの苦戦を受けて

ロシア、タンボフの各校から集まった高校生が補講を受ける様子。感染症防止のためのマスクを装着している。

ロシア、タンボフの各校から集まった高校生が補講を受ける様子。感染症防止のためのマスクを装着している。

Lev Vlasov/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

  • タス通信によると、ロシアの学校のカリキュラムに基礎軍事訓練コースが追加されるという。
  • ソビエト時代にもこのような訓練コースがあり、応急処置やライフルの使い方などが教えられていた。
  • ロシアの指導者たちは、ウクライナでロシア軍が苦戦していることを受け、このコースの設置を再び支持するようになった。

ロシアのセルゲイ・クラフツォフ(Sergey Kravtsov)教育相は2022年11月9日、来年度から学校のカリキュラムに基礎軍事訓練コースを追加すると発表した。ロシア国営のタス通信が報じた

「来年度から導入する予定だ。現在、草案を作成中で、2023年1月1日以降、試験導入が始まる」

生徒たちは約35時間の訓練を受けることになるという。

ソ連時代には高校生が応急処置や航法技術、ライフルの扱い方を学ぶという訓練が行われていた。国営新聞のイズベスチアによると、それを復活させようとする戦争推進派の指導者の動きを受け、今回の発表につながった。ウクライナでのロシア軍の戦績に照らして、この政策への関心が再浮上したという。

親クレムリン(親プーチン)政党「公正ロシア」のセルゲイ・ミロノフ(Sergei Mironov)党首は、「志願兵でさえ、その多くは戦闘に参加するのに必要な経験をしていない」とイズベスチヤに述べている。

「特別軍事作戦の開始により、この問題は深刻さを増している」

ウクライナ戦争によって、ロシア軍の兵站、装備、訓練、戦闘ドクトリン(教義)に大きな欠陥があることが露呈した。ロシア軍の戦績は散々なもので、政府は兵力を補充するための志願兵をなかなか見つけられずにいるとアメリカ政府高官が9月に語っていた。ロシアは10月に30万人の予備役兵士を動員しているが、11月はじめには何百人もの兵士がお粗末な攻撃のせいで死亡したという報道も見られた

ミロノフとロシア連邦軍参謀総長兼第一国防次官のワレリー・ゲラシモフ(Valery Gerasimov)は、学校での軍事訓練の復活を声高に支持している。ゲラシモフは、10年生と11年生の生徒に140時間の訓練を行うことを提案しているとイズベスチヤが報じている。

ロシア南部の都市スタブロポリに駐屯中の落下傘部隊が、工業系学校の学生にカラシニコフの使い方を実演する様子。2006年4月3日撮影。

ロシア南部の都市スタブロポリに駐屯中の落下傘部隊が、工業系学校の学生にカラシニコフの使い方を実演する様子。2006年4月3日撮影。

REUTERS/Eduard Korniyenko

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