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- イーロン・マスクがツイッター社のリモートワークに終止符を打った。
- 彼はスタッフにメールを送り、少なくとも週に40時間はオフィスに戻るよう伝えた。
- また、彼はそのメールの中で、「前途は多難だ」とスタッフに伝えている。
イーロン・マスク(Elon Musk)がツイッター(Twitter)でのリモートワークの終了を従業員に通知した。
2022年10月27日にツイッターを買収したマスクは、初めて従業員にメールを送った。Insiderが確認したメールのタイムスタンプによると、このメールはアメリカ東部時間の午前2時39分に送信されている。
マスクはメールの中で、ツイッターの社員がリモートで働くことは今後許可されないと書いた。彼は他の場所で働く許可が与えられない限り、スタッフが週に少なくとも 40 時間はオフィスにいることを期待していると述べている。
また、マスクはツイッターの従業員に対して「これからの道は険しく、成功するためにはハードワークが必要だ」と伝えた。
彼は、現在の経済情勢とそれが広告に依存するツイッターに与える影響について「メッセージの内容を甘くすることはできない」とメールの冒頭で述べた。
ツイッターは、通常の勤務時間外に行われたコメントの要求に対して、まだ回答していない。
マスクがツイッター買収の契約をまとめた数日後、ツイッターの共同創業者のジャック・ドーシー(Jack Dorsey)が実施した同社の「休息日」がカレンダーから削除されていることに従業員が気付いたと、この問題に詳しい関係者がInsiderに語った。ドーシーは燃え尽き症候群を避けるようスタッフに呼びかけていたが、スペースX(SpaceX)やテスラ(Tesla)など、マスクの所有する他の会社の社員は長時間労働することで知られている。
先週、同社のサンフランシスコ本社でマネージャーが床で寝ている写真がソーシャルメディア投稿されたことで、ツイッターの変化が明らかになった。
このメールについては、ブルームバーグが先に報じている。
以下はマスクが従業員に送ったメールの全文だ。
これが全社に向けた初めてのメールというのは申し訳ないが、メッセージの内容を甘くすることはできない。
率直に言って、今後の経済状況は悲惨だ。特に、厳しい経済情勢の中で広告に依存している当社のような会社にとっては、なおさらだ。しかも、当社の広告収入の70%は、特定のパフォーマンスに関するものではなくブランドによるもので、二重の意味で脆弱と言っていい。
そのため、この10日間、Twitter Blueのサブスクリプションを開発し、開始することを優先してきた(チームに大きな賛辞を贈る!)。サブスクリプションによる大きな収入がなければ、ツイッターは今後の経済不況を乗り切れない可能性が高い。我々は、収益のおよそ半分をサブスクリプションにする必要がある。
もちろん、広告に大きく依存することは変わらないので、ツイッターが広告主にとって魅力的であり続けるように、セールス&パートナーシップチームとともに時間をかけて取り組んでいる。これは、今日、私とロビン、ヨエルが主催したSpacesのディスカッションだ。
<Twitter Spacesの録音 「Elon Q&A:Advertising&the Future」 へのリンク>
これからの道のりは険しく、成功するためにはハードワークが必要だ。また、ツイッターポリシーを変更し、特別な例外がない限り、リモートワークは認めないことにした。例外がある場合はマネージャーがリストを私に送り、私がレビューして承認することになる。
明日(木曜日)からは、全員が最低週40時間オフィスにいる必要がある。もちろん、物理的にオフィスに出勤できない場合や、重要な個人的な所用がある場合は、欠勤も理解できる。
ツイッターをまったく新しいレベルに引き上げるために、皆と協力できることを楽しみにしている。その可能性は本当に信じられないほどだ!
Thanks,
Elon
(翻訳・編集:Toshihiko Inoue)