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- ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アマゾンは事業コストの見直しを開始した。
- この見直しによって不採算事業が縮小される可能性がある。
- アレクサを含むデバイス部門は、近年、年間50億ドルの営業損失を出している。
今の経済状況では、アマゾン(Amazon)のアレクサ(Alexa)を含め、誰も安全ではないようだ。
アマゾンはメタ(Meta)、ツイッター(Twitter)、マイクロソフト(Microsoft)といった他のハイテク大手と同様に、最も収益性の低い事業をじっくりと見直そうとしているとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
アマゾンの株価は昨年に比べて45%急落している。
アンディ・ジャシー(Andy Jassy)CEOが主導するコストの見直しで、同社は最も収益性の低い事業の縮小に照準を合わせていくことになるだろう。WSJが報じたところによると、アマゾンはすでに、特定の不採算部門の従業員に対して、社内の別の部門で仕事を探すよう伝えているという。
同社が精査している分野のひとつが、アレクサ事業だ。WSJが確認した内部文書によると、アレクサを含むアマゾンのデバイス部門は近年、年間50億ドル以上の営業損失を出しているという。
デバイス事業には現在1万人以上の従業員がおり、大きな投資が行われているとWSJは指摘している。
アレクサは2021年7月まで、アマゾンの創業者で当時CEOだったジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)のお気に入りのプロジェクトだった。彼はアレクサが不人気なままでも、アレクサの開発に資金を注ぎ込み続けたとこの問題に詳しい関係者はWSJに語っている。
とはいえ、アマゾンの広報担当者はWSJに対し、アレクサとの顧客とのやり取りが過去1年間で30%以上増加したと述べている。この音声アシスタントは、オンラインショッピングやオンデマンドでの音楽再生、スマートホームの照明やサーモスタットなどの制御で好評を得ており、同社はアレクサに新たな機能を追加するアイデアを練っているという。