次の大統領選の候補に共和党支持者が｢ふさわしい｣と考えているのは、トランプ前大統領よりもフロリダ州のデサンティス知事 —— 最新調査

• アメリカでは2024年の大統領選の共和党候補にトランプ前大統領よりもフロリダ州のデサンティス知事を好む共和党支持者が増えている。
• 11月8日の中間選挙を境に調査結果は逆転した。
• 盛り上がりに欠ける中間選挙の結果を受け、共和党内からはトランプ前大統領に対する批判の声が上がっている。

中間選挙の結果を受け、アメリカでは2024年の大統領選の共和党候補にトランプ前大統領よりもフロリダ州のデサンティス知事を好む共和党支持者が増えていることが最新調査で分かった。

中間選挙の後に行われたYouGov Americaの調査によると、共和党支持者および共和党寄りの有権者の42%が次の大統領選の共和党候補にふさわしいのはフロリダ州のデサンティス知事だと回答していて、トランプ前大統領と答えたのは35%だった。

10月に行われたYahoo News/YouGovの調査では、45%がトランプ前大統領と回答、デザインティス知事と答えたのは35%だった。

今回の調査では、デサンティス知事が｢共和党をそこまで強く支持しているわけではない有権者｣や｢共和党寄りの有権者｣といった人々の間で支持が高い一方で、｢共和党を強く支持している有権者｣の間ではトランプ前大統領を支持する人の方が多く、｢共和党を強く支持している有権者｣だけで見ると、45%が次の大統領選の共和党候補にふさわしいのはトランプ前大統領と回答、デサンティス知事と答えたのは43%だった。

11月8日の中間選挙では、トランプ前大統領が支援した多くの候補者が民主党候補に敗れたり、票が伸び悩むなどしたが、デサンティス知事は大差をつけて再選を果たした。

期待された共和党の｢レッドウェーブ（赤い波）｣は起きず、民主党が上院の多数派を維持したことで、共和党内ではトランプ前大統領に対する批判の声が上がっている。

中間選挙の結果に激怒していると報じられたトランプ前大統領はここ数日、デサンティス知事を｢平均的な知事｣と呼んだり、2024年の大統領選への立候補を否定していないことについて、忠誠心が欠けていると指摘するなど、デサンティス知事を激しく非難している。

トランプ前大統領の"口撃"がエスカレートしているのは、デサンティス知事が自身にとって手ごわい政敵となり、2024年の大統領選に向けて、共和党の分裂を招く可能性があるとトランプ前大統領が恐れていることを示唆している。

トランプ前大統領は11月15日（現地時間）にフロリダ州にある自身の邸宅マール・ア・ラーゴで｢非常に大きな発表｣を行うとしていて、発表は3度目の大統領選への立候補についてだろうと広く受け止められている。

多くの関係者が中間選挙の混乱が収まるまで発表を遅らせるようトランプ前大統領に求めていると報じられているが、トランプ前大統領に近い関係者のコメントや支持者へのメールの内容から、前大統領は予定通りに発表を行うつもりのようだ。

デサンティス知事は今のところ、2024年の大統領選に立候補するかどうか明言していないが、『インデペンデント』によると、関係者は2023年5月の州議会の閉会後に発表するだろうと見ている。

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［原文：DeSantis overtakes Trump as the 2024 presidential nominee Republicans prefer, new YouGov poll says］

（翻訳、編集：山口佳美）