元スターバックス従業員、辞めたから言える4つの秘密

※本記事は、2018年11月25日に掲載した記事の再掲です

スターバックス従業員

Ted S. Warren / AP Images

  • スターバックスのオペレーションは、外部企業による「消防訓練」のような清掃から、カップの名前のスペルミスについての噂に至るまで、かなり変わっている。
  • 我々は複数の元スターバックス従業員から同社の舞台裏について聞いた。
  • 2年半バリスタとして働いた後、ジョナサン・ディーナーは緑色のエプロンを脱ぎ、ミシガン州グランドブランの店舗を去った。

ドラマーでツアー・ミュージシャンの彼は9月6日、ひとときの安定を与えてくれた仕事の最後のシフトを終えた。

その時まで、ディーナーは時価総額790億ドルの巨大コーヒーチェーンで働く約27万7000人の従業員の1人だった。だから数多くの元従業員と同様に、彼は同社にまつわる秘密を知っていた。

我々は先日、ディーナーおよび他の元スターバックス従業員から、スターバックスで働いている時には決して言えなかった4つの秘密を聞いた。


1. “ミディアム”と言ってもいい

スターバックスのカップ

Starbucks

イタリア語から生まれたサイズ名、トール(12オンス)、グランデ(16オンス)、ベンティ”(24オンス)、トレンタ”(31オンス)はスターバックスの代名詞。だがスターバックスの従業員は、あなたがフラペチーノを「スモール」「ミディアム」「ラージ」と注文しても気にしない。

「大げさではなく、90%の顧客がサイズ名に怖気づくか、困惑して、サイズを言わない。だから従業員はサイズを聞かなければならない」とディーナーは語った。

「バリスタは、あなたが昔ながらのサイズ名を言っても気にしない」


2. 食品廃棄は依然として問題

スターバックス

Business Insider/Jess Tyler

食品廃棄は業界にとって新しい問題ではない。そしてスターバックスが重視していないわけではない。

同社は2018年はじめ、フードシェアプログラムを通して、フードバンクに売れ残った食品を寄付し、1000万人に提供したと発表した。2020年までに、年間5000万食を寄付する計画

同社広報担当者は「2016年の立ち上げ以来、当社のフードシェアプログラムは1000万食以上を寄付してきた。それ以外にも食品を寄付するために、多くの店舗が地元のフードバンクと連携している」とBusiness Insiderに語った。

だがバリスタとして5年働いたアレックス・コートは、彼がいたマサチューセッツの店舗では、フードシェアに参加しているにも関わらず、まだ問題があったと語った。

「週に100食以上のサンドイッチを廃棄した。売り切れがないようにするためだ」と彼は語った。

「売上は廃棄問題よりも重視されていた。だから多くのマネージャーが過剰注文していたのだろう」


3. 外部企業が“消防訓練”さながらに店舗の清潔さを維持

スターバックス従業員

AP Photo/Seth Wenig

「意外なことだが、スターバックスの清掃は外部企業が行っていた。だから私たちは常に清潔な環境で仕事できた」と南フロリダの店舗で働いていたジュリア・アーベンリープは語った。

現在、ニューイングランドの店舗に勤務するシフトマネージャーは匿名を条件に、スターバックスは清潔さには極めて厳しいと認めた。

スターバックスは食品安全と公衆衛生の企業、EcoSureを保有し、各地で抜き打ち検査を行っている。

「検査の時はいつも、消防訓練のよう」と前述のシフトマネージャーは語った。

「虫は一度も見たことがない」とアーベンリープ。

「店頭と同じくらい、バックヤードも本当に清潔にしている」

清潔であることは良いことだ。なぜなら、シフトマネージャーによると、マネージャーの仕事とボーナスは抜き打ち検査のスコアにかかっているから。

「我々は、顧客やパートナーが集まり、つながることのできる、温かくて心地よい環境づくりに大きな誇りを持っている」と同社広報担当者はBusiness Insiderに語った(同社は従業員をパートナーと呼んでいる)。

「その一貫として、我々は店舗を清潔に保つためのプロセスを定めている。問題が生じた場合、パートナーは即座に対処するための手順を心得ている」


4. 名前のスペルミスはわざとではない

スターバックスのカップ

Reuters

「PR戦略などではない」とディーナーはカップの名前のスペルミスについて語った。

2016年、あるYouTubeチャンネルは、スペルミスはSNSで注目を集めるためではないかと疑問を呈した。だが、ディーナーは否定した。

「スターバックスのパートナーは列に並ぶ顧客に対応しているか、クレームに対応している。名前のスペルを確認している時間はない。あるいは英語は母国語ではない。だがベストを尽くしている」

ディーナーが我々の取材を受けていた時、彼はシカゴの空港内のスターバックスでアイスエスプレッソを飲んでいた。カップに書かれた名前は「ジョン(Jonh)」となっていた。

正しいスペルで名前を書いて欲しいなら、アプリでオーダーしよう

[原文:4 things former Starbucks employees would never tell you while working there

(翻訳・Makiko Sato、編集・増田隆幸)

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