インテリアデザイナーが明かす、自宅に取り入れたら数年後に後悔することになりそうな15のトレンド

※本記事は、2021年9月11日に掲載した記事の再掲です

インテリア

インテリアデザインのトレンドは、長続きしないものも多い。

Jon Lovette/Getty Images; Thomas Barwick/Getty Images

  • Insiderでは、わたしたちが後悔する可能性が高いインテリアについて、専門家に尋ねた。
  • 白いカーペット、ダークウッドの床、模様タイルは考え直した方がいいとインテリアデザイナーは話している。
  • 低く吊るした照明、竹製の家具、オープンシェルフは実用的でないこともある。

キッチンで料理をしたり、時間を過ごすのが好きな人は、大理石のカウンタートップを選んではダメ

カウンター

Xi Bai/Shutterstock

Joe Cangelosi Designのオーナーであるジョー・カンジェロージ(Joe Cangelosi)氏は、大理石のカウンタートップは最良の選択ではないとInsiderに語った。キッチンをたくさん使うつもりの人ならなおさらだ。

「(大理石のカウンタートップは)美しいですが、簡単に欠けたり、染みが付いたりします。代わりに石英を選びましょう。大理石そっくりな見た目のものもあります。それか、自然な見た目が良ければ、花こう岩を選びましょう」とカンジェロージ氏は話した。


低い家具は美しいかもしれないが、常に機能的とは限らない

低い家具

Artazum/Shuttershock

現代的な家具は価格も手頃で購入にかかる手間が少なく便利かもしれないが、そのサイズには気を付けよう。床までの距離には特に注意が必要だ。

「一部の現代的な家具の会社 —— 特にイタリアの会社 —— は、あまりにも座面が床に近い家具を作っています」とカンジェロージ氏は指摘した。

「もしあなたやあなたの知り合いが妊娠したら、手助けなしに座ったり、立ったりすることはまず不可能で、床に落ちてしまうでしょう。お年寄りの来客なども同じです」

標準的な高さ18インチ(約46センチ)のものを探そう。


模様タイルは思い切ったアピールになるが、流行遅れになった時に貼り替えるのが高い

バスルーム

Jon Lovette/Getty Images

Jessica Welling Interiorsのオーナーであるジェシカ・ウェリング(Jessica Welling)氏は、流行りの模様や色は長続きしないがタイルは永遠だと、Insiderに語った。

「もっと落ち着いた、ニュートラルな色のタイルを選ぶことをお薦めします。大胆な色やパターンは、アクセントウォールやシャワーカーテン、タオル、ウォールアートに譲りましょう」とウェリング氏は話している。

「こちらの方が変えるのも簡単で、お金がかかりません」

すでに流行りのタイルの模様を選んでしまっている場合は、床やシャワー全体にそれを使うのではなく、水回りの小さなエリアだけに使う方がいいかもしれない。


何はともあれ、白のカーペットはダメ

白いカーペット

Getty Images

白のカーペットはきれいでおしゃれに見えるかもしれないが、染みができるだろうし、その白さを維持するのは不可能に近い。

「どうしても白のカーペットがいいなら、床一面に貼ることは避けて木の床にしましょう。その上で、定期的にクリーニングに出すことのできる白いラグを敷きましょう」とカンジェロージ氏は言う。

白いラグを敷く場合は、汚れにくいものを探そう。子どもやペットがいたり、頻繁に来客がある家の場合はなおさらだ。


シップラップは古臭くなる

シップラップ

2010年代は大人気だったけれど…。

ocwarfford/Shutterstock

シップラップの壁は人気だったが、ウェリング氏は多くのトレンド同様、徐々に流行遅れになるだろうと話している。

「そう遠くない将来、(シップラップは)時代遅れになるでしょう。家を全てシップラップにしていると、それを変えるのは高くつくし、ものすごく時間がかかります」とウェリング氏は指摘した。

「シップラップなしでは生きられないという人には、大きなインパクトを与えるためにアクセントとなる1つの壁だけに使うか、暖炉に使うことをお薦めします」


木に見えるラミネート・フローリングはもったいない?

ラミネート・フローリング

Gary Glaser/Shutterstock

Cherry Tree Interior Designのオーナーであるリサ・モディカ(Lisa Modica)氏は、木のように見えるラミネート・フローリングはもったいないとInsiderに語った。

「木と全く同じような見た目や雰囲気ではないし、価格によってはものすごく滑りやすくて危険になり得ます。加えて、傷がついても修復することはできず、張り替えるしかありません」とモディカ氏は話した。

長期的な価値から、同氏はもう少しお金を出して、本物の木製の床にするよう薦めている。よりサステナブルな選択肢を求めているなら、竹または再生利用した木の床を選ぼう。


極端に濃い色の木の床は考え直した方がいいかも

床

pics721/Shutterstock

ダークウッドは魅力的かもしれないが、家の中を漂う全てのほこりを目立たせてしまうことでも知られている。

もう少し耐久性のある床を選ぼう。子どもやペット、頻繁な来客がある場合はなおさらだ。

「今、一番人気の床はビニル床材です。わたしが今の家に選んだのもこれです」とウェリング氏は話した。

「防水ですし、耐久性があります。うちの子どもと子犬にぴったりです」


床いっぱいに敷き詰めたカーペットの日々は終わった

カーペット

Artazum/Shutterstock

「床一面のカーペットは止めておきましょう。ほこりやゴミ、アレルゲンが全てカーペットやその下の手の届かない場所に隠れてしまいます」とモディカ氏は語った。

「染みができたり、擦り切れたり、雰囲気を変えたくなったり、色を変えたくなってカーペットを交換するにも、高くつきます」

床いっぱいにカーペットを敷き詰めるのではなく、木か石、コンクリート、タイルの床を選ぼう。そこにアクセントとなるラグを敷けば、いつでもカーペットの雰囲気を手に入れることができる。


キッチンのオープン・シェルフは実用的じゃない

キッチン

Shutterstock

オープン・シェルフは見た目はいいかもしれないが、使う人の負担を増やすことになりがちだ。

「食器を使う前に、そのほこりを払いたい人はいません。コンロに近ければ、油やほこりを集めることにもなります」とモディカ氏は語った。

「また、ねこを飼っている場合、夜中に棚が崩れる大きな音で起こされることになるでしょう」

食器を見える形で起きたいなら、ガラスのドアが付いたキャビネットの方が実用的だと、同氏は話している。


トレンドの"オールグレーのインテリア"に従うなら、どこかにちょっとした色を加えることを忘れずに

キッチン

alexandre zveiger/Shutterstock

Ferns Nestのオーナーであるファーン・マレー(Fern Murray)氏は、"オールグレーのインテリア"も人気が衰えつつあるトレンドの1つだとInsiderに語った。

「壁をグレーにするにしても、どこかにカラフルなアクセントもしくは主張のある家具をプラスしましょう」


低く吊るした照明は怪我につながるかも

照明

Travelw/Shutterstock

照明を選ぶ時は、天井の高さを考慮しなければならない。低く吊るした照明は、あなたや来客を怪我させる可能性がある。

「キッチンアイランドやダイニングテーブルにはやや低めに照明を吊るすこともできますが、だとしても限界があります」とモディカ氏は語った。

理想は、床から約2.1~2.3メートルの高さに吊るすのがいいと同氏は話した。テーブルやカウンターの上に吊るす場合は、その表面から少なくとも90センチ以上は離そう。


ジェットバスを選ぶ前に、あらゆる選択肢を検討しよう

ジェットバス

Artazum/Shutterstock

ジェットバスは素晴らしい。ただ、メンテナンスに手間がかかる。

「ためるのに大量の水が必要ですし、定期的に気泡が噴出する部分や配管をきれいにしなければなりません」とモディカ氏は指摘した。

「使った時の音もものすごく大きいです。あなたが望むようなお風呂でリラックス… とは正反対です」

ゆったりつかれる、大きくて深いバスタブの購入を検討しよう。


家の中に置く植物のサイズは賢く選ぼう

植物

Thomas Barwick/Getty Images

インテリアデザイナーで『Mississippi Maximalism』のブロガーでもあるジェニファー・バート(Jennifer Burt)氏は、なぜ家の中にジャングルのような植物を置くと後悔するかもしれないのか、その理由をInsiderに語った。

「家の中に外のものを持ち込むのは素敵なことですが、何でも成長するので、どうしようもなくなってしまう可能性があります」とバート氏は話した。

「虫が寄ってくる可能性もあります」

バート氏は、メンテナンスにかかる手間を減らすためにも、ハーブを育てるか人工観葉植物を飾ることを薦めている。


竹や籐(ラタン)の家具は主張が強く、実用的でない場合も

竹や籐の家具

brizmaker/Shutterstock

竹や籐(ラタン)の家具の美しさに引き付けられることもあるかもしれないが、しばらくすると主張が強すぎてうるさく感じることもあるだろう。

「都会の狭いアパートや、コーヒーを飲みながら読書をするためのちょっとした緑のあるスペースでならかわいらしく見えるかもしれませんが、それが大きい家具となるとあまり実用的ではなく、何かするたびに音がするでしょう」とマレー氏は指摘した。

竹や籐は、テーブルの上に置くちょっとした飾りや人があまり触れることのない植物用スタンドなどで慎重に使った方が良さそうだ。


テラゾの流行につられないように

テラゾ

DotExe/Shutterstock

近年流行っているテラゾ(人造大理石)は見た目にも楽しいかもしれないが、バート氏はこれも避けるべきトレンドの1つだと話している。

「テラゾは今、ものすごく人気です。確かに華やかですが、後悔しないためには、床やカウンタートップに使うことは避け、テラゾでできたプランターなど小物を選ぶようにしましょう」

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