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- ツイッターの従業員はオフィスへの復帰を求めるイーロン・マスクの新たな指令に困惑している。
- マスクは管理職への警告を含む電子メールで、リモートワークに対する自身の立場を明らかにした。
- マスクは、例外的でない社員のリモートワークをサポートする管理職は許さないと述べている。
イーロン・マスク(Elon Musk)は2022年11月17日、ツイッター(Twitter)でのリモートワークに関する自身のスタンスを明らかにするとともに、従業員のパフォーマンスを報告する責任を負うことになったマネージャーに警告を出した。
リモートワークを終了させる新たな指令がどのようなものかで社内が大混乱している中、Insiderが確認した一連の電子メールでマスクは、リモートワークに関する自身の姿勢をさらに明確にした。ツイッター社員はこれまで約2年間、希望すればいかなる場合でもフルタイムで在宅勤務できる「work from anywhere」という会社の方針のもとで働いてきた。マスクはそれを変えようとしており、スタッフへの最初のメールで、マスクが認めた「例外的な」社員だけが在宅勤務を続けることを許可されると述べている。
マスクは今回のメールで、「例外」と認められるために何が必要かをさらに明らかにした。
「承認に必要なのは、あなたが優れた貢献をしていることを上司が責任を持って確認することだ」と、マスクは今回の一連のメールの最初の一通に書いている。
「また、合理的な周期で、理想的には毎週、最低でも月に1回は同僚と直接会うことが期待される」
その数分後、マスクは続くメールで、ツイッターでのリーダーシップスタイルで期待されるようになった、より厳しい姿勢を示した。彼はすべての管理職に対して、「優秀」なパフォーマンスをしていないメンバーのリモートワークを続けさせようとするなら、マネージャー自身を解雇することを通告したのだ。
「自分の部下が優れた仕事をしているとか、与えられた役割が不可欠であると虚偽の主張をする管理職は、リモートかどうかにかかわらず、会社から退場させられるだろう」とマスクは書いている。
このメールは、マスクが同社に残っている従業員に伝えたリミットのわずか数時間前に送信されたものだ。彼は、2週間前の大量解雇を切り抜けた従業員に対して、15日午後5時(アメリカ東部時間)までに、彼の新しい「極めてハードコアな」「Twitter 2.0」で働く意欲を示すためにサインアップする必要があると伝えた。サインアップしない者は、会社を辞めたとみなされるとマスクは述べていた。
ツイッター従業員の多くは、「はい」の選択肢しかないリンクをクリックして、マスクの下で働き続けることを選んだと、2人の現従業員がInsiderに語っている。一方で、残留するつもりのチームマネジャーの中には、離職者が続出した後、どうやって組織を運営し続けることができるだろうかと考えている人もいるようだ。マスクがリモートワークを撤回した理由の1つは、管理職が必要なチームメンバーに代わってロビー活動を行っていることであり、彼らはオフィスで働いていないか、州外にいる可能性さえある。
(翻訳・編集:Toshihiko Inoue)