ヴァン・エスは、インスタグラムに投稿した写真(左)と現実(右)を比較した写真を公開した。
Courtesy of Sara Van Ess
- オレゴン州で家を購入した夫婦は、加工されて誤解を与えるような自宅の写真がネット上に出回っていることに気が付いた。DIY愛好家としてインフルエンサーになることを目指していた元所有者が投稿したものだった。
- サラ・ヴァン・エスは、ソーシャルメディアがいかに編集されたものであるかを強調するために、新居の現実を投稿し始めたとInsiderに語った。
- 彼女が投稿した動画には、ネット上の写真では見えない床材、天井、塗装の不完全な部分が映っていた。
コピーライターのサラ・ヴァン・エス(24歳)と彼女の夫(26歳)は、2021年に自宅を購入したとき、ネット上に出回っているこの家の美しい写真が、現実とはかけ離れていることに気が付いた。
オレゴン州に住む彼女は、自宅の現実の姿をTikTokで紹介するようになった。というのも、この家の前の所有者はDIY愛好家としてインフルエンサーになることを目指していた人物で、彼らによってかなり加工されて誤解を招くようなこの家の写真がネット上に投稿されていたことを知ったからだ。
「家を買ってから半年後、インスタグラム(Instagram)で(この家の写真が)たくさん出回っていることを人づてに聞いた。検索してみると、見覚えのあるキッチンが見つかった」とヴァン・エスはBuzzFeedに語っている。
2022年9月に投稿した動画でヴァン・エスは、TikTokで「インスタグラム vs 現実」シリーズを始めた目的は、前の所有者を咎めることではなく、ソーシャルメディアユーザーにオンラインで見たものと自分のものを比較すべきでないということを示すことだったと説明した。
「私たちが発信するコンテンツは、私たちだけでなく、それを見る人たちにも影響を与える」とヴァン・エスはInsiderに語っている。
「完璧にはほど遠い家に移り住んだ時、それが異なった様子で描写されていたとしても、他の多くの家もそうであることに気が付いてほしい。そうすれば、心が穏やかになるだろう」
ヴァン・エスは動画の中で「インフルエンサーの写真」を紹介していたが前の所有者の身元を保護するために削除した。その中には売買契約を請負った人物もいた。
「彼らにヘイトが向かわないようした」とヴァン・エスはTikTokの動画で語っている。
「ソーシャルメディア上で現実がどれだけ簡単に操作されているのかをシェアすることが目的だったからだ」
彼女は他の動画でキッチンの天井の質感やフローリングの施工不良など、インフルエンサーであれば見せたがらないような自宅のさまざまな「未完成」の部分を紹介している。
彼女は夫とともにこの家を調べて外観上の問題を把握したが、ことさらそれを強調したいわけではないという。
ヴァン・エスはソーシャルメディアではあまり見られない自宅の完璧ではない部分を紹介した。
Courtesy of Sara Van Ess
「(加工された)私の家の写真を見た人が、自分の家は劣っているという気持ちを抱くようになるのではないかと思うと本当に悲しくなる。人はソーシャルメディア上のことと自分をつい比べてしまうから」
自宅でのDIYプロジェクトの現実を知るために、ヴァン・エスにこのシリーズを続けてほしいというコメントも寄せられている。
「これを見せてくれてありがとう!メンテナンス不足で未完成の家に移り住まなくてはならなくなった者として、これは本当に参考になった」とコメントした人もいた。
一方、加工された偽りの写真をオンラインで共有することに対する彼女の懸念を一蹴する人もおり、「あなたと同じようなことをしている人はいないとでもいうような態度だ」というコメントも寄せられた。