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バービー好きな私のために、父はマテル社に投資した――父の教えで、私は今も富を築いている

本記事の著者ダニエレ・カッポラ氏とバービー人形。

本記事の著者ダニエレ・カッポラ氏とバービー人形。

Danielle Cappolla

  • 父は私を大学へ通わせるために、投資信託を通じて投資していた。
  • 父が投資先はどこがいいか尋ねてきたので、私はバービー人形のメーカであるマテル社を選んだ。
  • 四半期ごとに株価がどう推移しているかを説明しながら、父は投資の何たるかを教えてくれた。

バービー(Barbie)は復活を遂げようとしている。バービー・ピンク(barbie pink)は流行っているし、バービーコア(Barbiecore)は大ブームだし、グレタ・ガーウィグ監督の映画『バービー』には多大な期待が寄せられている。

私が幼かったころ、父はバービーを通じて経済について教えてくれた。その独特な方法のおかげで、私は自分のもつ現金とより大きな意味での経済のあいだに存在するダイナミックな関係を理解できた。

私の大学資金を確保するために、父は投資信託を利用して資産を分散させていた。私にも意見を求め、好きな会社や信じられる企業を選ばせようとした。

私がマテル社を選ぶと、父は同社を含む投資信託の株を買った。

当時7歳だった私にとって、支援したい会社といえばマテル社しか思いつかなかった。私はバービー人形だけでなく、バービーのドリームハウスやキャンピングカー、さらにはたくさんのアクセサリーももっていた。

バービーブランドが私の想像力をかき立ててくれた。ちなみに創業者はルース・ハンドラーという女性だ。1990年代は「ガール・パワー」が叫ばれ、私もそれこそが私の見たい未来だと確信していた。

父は私のバービー愛を利用して、投資のすべてを教えてくれた

父は、バービーをおもちゃとみなすのではなく、私に株式市場の仕組みについて教える手段にした。

四半期ごとの報告書を受け取るたびに、父は私といっしょにそれを見返した。報告書はカラフルな円グラフや整然と並んだ数字で満たされたフォルダーにまとめられていて、私たちはそれら報告書をくまなく読んだ。

四半期によっては、マテルの株価が上昇して円グラフの領域と表の数字が大きくなった。私はうれしかった。バービー関連の製品がよく売れているという意味だからだ。ほかの四半期では、数字が小さくなっていた。「もっと多くの人がバービーを買わなければならない!」ということだ。

父は四半期報告を注意深く読むよう促した。わからないことがあれば何でも尋ねろ、とも言った。1年生だったころに、学校でまだ習っていなかった「パーセント」の意味を尋ねたのを、今でもよく覚えている。

のちには、私が退屈しないように、あるいは金融用語を正しく使えるかを確かめるために、投資に関するクイズ問題も出してくれた。私たちは過去の四半期の報告書を比較し、類似点や相違点を書きとめた。

大人になってからもバービーの教訓は生きている

投資信託で私が最も注目してきたのがマテル社だ。その理由は、私も消費者の一人として、同社の成長をサポートできたから。しかし、父は四半期報告書を使って、「1つのカゴにすべての卵を入れる」のは長期的に見て正しい選択ではないと教えてくれた。

株式市場は想定外の動きを見せることがあるため、アセットを多様化することが大切だと私に言い聞かせた。長期的には、資本を分散させたほうがより多くの成果が得られる、と。

マテルだけにすべてを投資したほうが、私は喜んだだろう。私には、なぜ父がほかの投資対象も含む投資信託を利用したのか、理解できなかった。

そんな私に、父はリアルタイムのデータを使って、マテルの株価が下がっている四半期を示しながら、もしそこだけに投資していたら、大きな損失につながっていただろうと説明した。多様な投資信託では利益と損失がそれほど極端にはならない。

バービーには、アメリカ経済の荒波を乗り越えるだけの実力があったようだ。マテル株を中心とした複合投資のおかげで、私は4年間の大学生活を送る資金を得ることができた。

私は今も、バービーを通じて父から学んだスキルを活かしている。貯蓄と投資を用いて資産を多様化するよう努力しているし、自分の退職基金の四半期報告書を比較しながら、資産を増やす方法の理解に努めている。

その成果か、私は数千ドルを蓄えることができた。節約と投資を通じて得た現金を使って、ローンを組まずに大学院を卒業することもできた。

バービーのようなおもちゃを使えば、子供にも現実的な金融の仕組みを理解させることができる

父は私が大好きだったブランドを用いて、私の理解を促した。父のおかげで、私はただの傍観者ではなくなり、自らの働きかけで大学資金を蓄えることができた。

自分が好きな対象と資金を結びつけたことで、学習することにも前向きになれた。父が金融市場を身近な存在にしてくれたおかげで、私は自分との関連でお金というものが理解できるようになった。そうした教訓から、私はお金を大切にするようになったし、消費活動もよく考えて行うようになった。

ある企業に投資し、その企業の成長を長期にわたって見守る子供は、能動的な消費者になるだろう。そこから得た知識を使って、将来の資金を管理するようになる。関心のあるブランドをサポートすることが、子供たちにとっては、そのブランドには何が必要か、世間にどうアピールすべきか、などを考えるきっかけになる。

家族のしきたりにのっとって、私もバービーのドリームハウスを使って、姪たちに住宅ローンや競争の激しい不動産市場について教えるつもりだ。

[原文:I was obsessed with Barbie growing up so my dad helped me invest in Mattel, and I'm still building wealth today using the lessons he taught me

(翻訳・長谷川圭/LIBER、編集・長田真)


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