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[お金の相談室]専業主婦で、家計へ貢献できないことに罪悪感がある。どう考え方を変えるべき?

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給与査定のプロによると、専業主婦の労働価値は2500万円以上だ(画像はイメージ)。

Images By Tang Ming Tung/Getty Images

  • 連載「For Love & Money」は、愛とお金に関する読者の相談に答えるコラムである。
  • 今回は、自分の経済的な存在価値について悩む、専業主婦からの相談。
  • 回答は「『価値を決めるのはお金でも文化でもない』と自分自身が確信する必要がある」だ。

親愛なる For Love & Money 様

私は最近パートナーと相談し、仕事を辞めて専業主婦になることにしました。大人になってからずっと働いて収入を得てきたので、金銭的に家計へ貢献していないことに、とても罪悪感を感じています。家族を養うということへのこの気持ちを、どうしたら変えられるでしょうか?

気後れした専業主婦 より

親愛なる 気後れした専業主婦 様

私はフリーランスのライターでコラムニストです。署名入りの記事は山ほどあり、2作目の長編小説を書き終えたばかりです。以前はフルタイムの学生でした。その前は自宅で託児所を経営していました。でもその間ずっと、私は自分のことを「専業主婦のママ」と名乗ってきました。

なぜかというと、人に自分のことを説明する時、母親や主婦としての役割が私のアイデンティティの中で一番重要なものだと気づいたからです。私がそう考えるに至ったのには、2つの理由があります:

  1. 1日の中で私は専業主婦の母親をしている時間が最も長い。時間の使い方は人の価値観を反映するものなので、在宅時間が長いということは、自ら望んでそうしているということなのだ。
  2. 子育て期間を通して、程度の違いはあれど私には収入があった。しかし家計への私の最大の貢献は常に、専業主婦の母親であることだった。

では、私は「ただのママ」なのか、それとも一家の大黒柱なのか、どちらなのか? 答えはシンプル、その両方です。これは長年温めてきたテーマなので、以下で詳しく説明しましょう。

専業主婦の労働は年数千万円の価値

「金銭的に家計に貢献していないということに、とても罪悪感を感じています」という文面から、あなたが慎重に言葉を選んだことが伺えます。「私の労働に対して、誰もお給料をくれない」ということを意味しながらも、あなたは「専業主婦は価値に貢献しない」と誤解されることを避けたかったのです。

この注意深い言い回しを分析してみましょう。先に忠告しておきますが、私の口調が防御的に聞こえたとしても、あなたに対してではありません。もはやあなたは私と同じ専業主婦です。私の口調は、ある重要な問題、つまり「専業主婦はスネかじりだ」という考え方と10年間格闘してきたことの現れです。

これが文化の問題ではないと認めるのはおそらく私が初めてでしょう。文化的には、専業主婦は「世界で最も大変な仕事」と言われます。しかしその根底には、あなたとあなたのパートナーが家族にとって最善の選択と考えて決めたことに罪悪感を感じさせた固定観念があるのです。あなたが慎重に言葉を選んだのは、その固定観念からではないでしょうか?

あなたの相談に対する回答として、あなたが専業主婦としていくら家計に貢献しているか、計算してみましょう。あなたの日常の家事をフルタイムの掃除洗濯サービス、専属シェフまたは日常的なテイクアウトの食事代、保育費、パーソナルアシスタント代として換算すればいいのです。これを給与査定サイト「Salary.com」の専門家が計算したところ、なんと年間18万4820ドル(約2575万円)になるそうです。

これは驚くべき金額です。実際のところ、主婦業を「世界で最も大変な仕事」と褒め称える裏には、野心の低い主婦たちが自己肯定感を高められるように誇張していると捉える暗黙の感情があることが、非常に印象的です。

もしあなたが急死したら、出費がいくらになるか

ただし、この金額は誇張されてはいません。実際、子持ちの専業主婦向けの生命保険の証券を見てみて下さい。それらの金額は、自尊心を高める「インフレ」なしであなたがどれだけ経済的に貢献しているか、本来の価値を示しているのです。

あなたが亡くなった場合、あなたのパートナーは仕事を辞めることはしないでしょうし、お抱えシェフを雇うこともしないでしょう。でも彼らの生活がどんな状況になるか一度考えてみて下さい。明らかに保育費はかかりますね。誰かを雇って助けてもらわなければいけない部分もあれば、自分たちでなんとかするしかない部分もあるでしょう。

自分たちでなんとかすることにした場合、有給無給に関わらず、週に何時間働けるでしょうか。「最高」から「普通」にダウングレードする必要が出てくるのはどの領域でしょうか? それらの領域はあなたとあなたのパートナーにとって価値のあるものですか? 課外活動、栄養、組織、家族旅行、ボランティア活動など、ダウングレードに該当し得るものはたくさんあります。

あなたは所得はないかもしれませんが、家計にとっては何千ドル(何十万円)もの節約に貢献しています。ですから、家事労働を金額に換算するというような、本質を突いてはいるもののうんざりするアドバイス以外に何か助言できたら良いのですが、残念ながら何もありません。専業主婦の母親は、育児という仕事をしているのです。そしてたいていの人は子ども中心の仕事に価値があると同意はするものの、名声などほぼありません。高給職でもないし、広い個室のオフィスも、メールの文末に相手を圧倒するような署名もありません。

自分の考え方を変える

自分の考え方を変えるには、あなたの価値を決めるのはお金でも文化でもないということをあなた自身が確信する必要があります。他人の評価を待っていたら死ぬまでかかってしまうので、そうなる前に考え方を変えられることを祈っています。結局のところ、アメリカでは万能のお金がすべてであり、専業主婦は一銭も稼いでいないのですから。

外で働いて収入を得ながら子育てしていた頃のあなたには価値がありました。無給で働く専業主婦になった今も、あなたには価値があるのです。あなたもそれをある程度は分かっていたから、パートナーと共に今回の決断をしたのでしょう。今はあなたに価値があるということをあなた自身が自覚するだけです。

新たな役割を担ったあなたを応援しています。

For Love & Money

​​[原文:I'm a stay-at-home parent and feel guilty that I'm not contributing anything financially. How can I reframe my thinking?

(翻訳・小森谷美江子、編集・長田真)

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