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イラン代表、ワールドカップで国家斉唱を拒否…反政府デモとの連帯を表明

2022年11月21日、試合前の国歌斉唱時のイラン代表。

2022年11月21日、試合前の国歌斉唱時のイラン代表。

REUTERS/Marko Djurica

  • ワールドカップのイラン代表は、自国の国歌を歌うことを拒否した。
  • イングランドとの試合前に国歌が流れると、選手たちの歌わない姿が映像に映し出された。
  • この行動は、自国での反政府デモとの連帯を示すものだと思われる。

サッカーワールドカップのイラン代表はイングランド戦の試合前、母国の反政府デモとの連帯を示すかのように、国歌斉唱をしなかった。

CNNが2022年9月に報じたように、イランでは22歳の女性、マーサ・アミニ(Mahsa Amini)さんが道徳警察に拘束された後に死亡して以来、暴力と混乱が人々を苦しめている。

アミニさんはテヘランで、女性の服装を厳しく取り締まるパトロール隊に呼び止められた。CNNによると、彼女は「再教育」のために警察署に連行されたと伝えられている。彼女はその数日後に死亡した。

その後、数週間から数カ月の間にイラン全土で抗議デモが起こり、ガーディアンによると、それは「さまざまな社会階層、大学、ストリート、そして学校に」広がっているという。

政府の治安部隊が抗議行動を取り締まり、11月19日の時点で子ども47人、女性27人を含む378人が殺害されたと、非営利団体のIran Human Rightsは報告している

カタールで開催中のFIFAワールドカップに出場しているイラン男子サッカー代表は、開幕戦のイングランド戦を利用して、デモを支援するための沈黙による抗議を行ったようだ。

試合前に国歌が流れる中、選手たちは沈黙していた

ソーシャルメディアに公開された動画には、イラン国歌がスタジアムに鳴り響く中、イランの選手たちが沈黙したまま立ち続ける姿が映し出されている。

イランのキャプテンである32歳のエフサン・ハジサフィ(Ehsan Hajsafi)はこの試合前に記者団に対し、チームはデモ参加者を支持していると述べ、警察によって殺害された人の家族への同情を示したとBBCは報じている

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