Hive Social
- ツイッターに代わるソーシャルメディアを探すユーザーがHive Social(ハイブソーシャル)に集まっている。
- このプラットフォームは24歳の創業者、ラルカ・ポップと2人の従業員によって運営されている。
- サーバーの不具合やなりすましの問題、コンテンツモデレーターを雇うかどうかなどについて、Insiderはポップに話を聞いた。
ツイッター(Twitter)を愛用していたが、次のソーシャルメディアアプリを探す人もいる。
イーロン・マスク(Elon Musk)CEOの嵐が吹き荒れるような経営スタイルとコンテンツモデレーション(投稿監視)に対する考え方によって、一部のツイッターユーザーはこの巨大なソーシャルメディアに代わるものを探すようになった。
その候補として、最近ではマストドン(Mastodon)やタンブラー(Tumblr)といったアプリが挙がっているが、特にHive Social(ハイブソーシャル)への関心が急速に高まっているようだ。現在では、アップル(Apple)のApp Storeでティックトック(TikTok)をも上回るソーシャルアプリになっている。
従業員わずか3人のアプリ
Hive Socialは200万ダウンロードを達成し、そのペースは加速していると、同社の24歳の創業者、ラルカ・ポップ(Raluca Pop)はInsiderに語っている。
「我々は本当に安全で健全なコミュニティを構築し、維持してきた。このアプリを使うと本当に心地よく、リラックスした気分になれる」
カサンドラという名前でも活動しているポップは、高校生の時にHive Socialのアイデアを思いつき、2019年にローンチした。彼女は独学でコーディングを学び、もう1人の従業員と2人だけでこのアプリを運営していたが、2022年11月18日に3人目の開発者がチームに加わった。
重複ユーザー名の問題
Hive Socialが次のツイッターになれるかどうかは、まだ分からない。
11月17日、ハイブソーシャルの新規ユーザーの多くが、アカウントの設定で手こずっていることをツイッターで報告している。また多くのハイブユーザーが、同じユーザー名を持つ複数のアカウントを見たと報告しており、アプリ上になりすましが増える可能性が示唆された。「@elonmusk」というユーザー名のアカウントが11個もあることを示すスクリーンショットもある。
同社のサーバーが「1日の容量」に達し「アプリのすべての機能が無効化されたため、重複ユーザー名の発生を防ぐ機能も働かなかった」とポップは説明した。現在、問題の修復に取り組んでいるという。
コンテンツモデレーションの問題
ツイッターの新オーナー兼CEOとしてマスクが直面している問題の中で特に議論になっているのは、違法行為や有害行為が発生しないようにコンテンツモデレーションをしながら、いかにして効果的に言論の自由を促進するかということだ。
ポップは、アルゴリズムと人間のモデレーターを組み合わせてハイブソーシャルのコンテンツを監視しようと計画しているが、現時点ではまだコンテンツモデレーターがいないという。
資金があればもっと多くの人を雇い、「血生臭いものや、暴力的なもの」、子どもの搾取につながるようなコンテンツを確実にフィルタリングできるようにしたいと彼女は語っている。
「このアプリを立ち上げた当初は、別にフルタイムの仕事をしていたが、今は完全にこれに専念できるようになった。より多くのステップを踏んで、集中的に取り組むことができるようになったので、次はコンテンツモデレーションを最優先事項としていく。なぜなら、ユーザーの安全が最も優先されるべきことだから」
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)