Christopher Cypert
- ザ・リッツ・カールトン・ヨット・コレクション初のクルーズ船が予定よりも遅れたがようやく出航し、現在「かなり順調に」予約が入っているという。
- 全長190メートルの「エブリマ」は、149室のスイートルームを備え、約300人の旅行者を収容できる「ヨット」だ。
- 高級クルーズ市場は、多くの企業がハイエンドのクルーズブランドを立て続けに発表しており、「桁外れ」の盛り上がりを見せている。
豪華なクルーズを求め、リッツ・カールトン初のクルーズ船のデビューを心待ちにしていた旅行者は、ようやく安堵のため息をつくことができた
Christopher Cypert
予定より何年も遅れたが、高級ホスピタリティ企業初のクルーズ船がついに就航した。COVID-19が蔓延し、予算が5500万ドル超過するといった状況を乗り越え...
Christopher Cypert
Source: Insider
…ザ・リッツ・カールトン(The Ritz-Carlton)が約束する洋上のラグジュアリーな暮らしが、現実のものになった
Christopher Cypert
リッツ・カールトン・ヨット・コレクション「エブリマ(Evrima)」は、2022年10月にスペインからフランスへの7日間の航海で洋上生活をスタートさせた
Christopher Cypert
そして現在、2024年11月までのクルーズプランが設定され、予約を受け付けている。地中海、カリブ海、中米、南米など、さまざまなコースがあり…
Christopher Cypert
…カリブ海コースはバルバドスからサン・マルタン島、パナマからコスタリカ、地中海コースはスペインからイタリア、中米コースはフロリダ州フォートローダーデールからバハマなどを巡る
Christopher Cypert
同じプランは2つとなく、宿泊日数は4泊から13泊までとなっている
Christopher Cypert
Source: Ritz-Carlton Yacht Collection
リッツ・カールトンが「ヨット」と呼ぶ「エブリマ」は全長190メートルで、149室のスイートルームを備え、約300人の旅行者を収容できる
Francisco Martinez
ロイヤル・カリビアンが最近建造した巨大クルーズ船よりもかなり小さい
上空から見たエブリマ。
Royal Caribbean
Source: Insider
だが、このサイズだからこそ、ギリシャやフランスなど、より多くの港にアクセスできるとリッツ・カールトンは述べている
Christopher Cypert
また、小型の船だからといってアメニティが不足しているわけではない
Christopher Cypert
エブリマは典型的なクルーズ船のサービスや設備を備えている。サウナ付きのスパ、インフィニティプール、流れるプール、パーソナルトレーナーのいるジムなどのほか…
Christopher Cypert
…リッツ・カールトン・ヴォルフスブルクにあるミシュラン3つ星レストランのシェフが設計した「S.E.A」のようなダイニング施設もある
Christopher Cypert
リッツ・カールトンは、その豪華さとゲストを大切にもてなすことで知られているが、その点はこの船も変わらない
Christopher Cypert
乗船するとすぐに冷たいおしぼりが手渡され…
Christopher Cypert
…プールデッキでは快適なミストを浴びることができ…
Christopher Cypert
…船が停泊している間、マリンアクティビティを楽しむことができるマリーナまであり…
The Ritz-Carlton Hotel Company
…リッツ・カールトンらしい豪華さがエブリマに反映されていることが一目で分かる
Christopher Cypert
客室は、2フロアのペントハウスやプライベートテラス付きのスイートなど、リッツ・カールトンのホテルの客室と同じように華やかなオプションが用意されている
Francisco Martinez
また、広さにかかわらずどの客室にもテラス、床から天井までオープンな窓、キングサイズベッドが備え付けられている
Francisco Martinez
しかし、2022年に流行り始めた1泊30ドルのクルーズのような価格を期待してはいけない
Francisco Martinez
Source: Insider
現在、リッツ・カールトン・ヨット・コレクションのウェブサイトに掲載されている最も安価なプランは、2023年3月にプエルトリコからバルバドスへ向かう7泊の航海で、4900ドル(約68万円)からとなっている
Christopher Cypert
イスタンブールからアテネまでの11泊の場合、費用は1万5500ドル(約215万円)に跳ね上がるが、客室のタイプによってはさらに高額になる
Christopher Cypert
エブリマは10月に就航したばかりだが、リッツ・カールトンはクルーズ部門の成長を減速させるつもりはないようだ
Francisco Martinez
2023年3月には、さらに2隻の「スーパーヨット」クルーズ船、イルマ(Ilma)とルミナーラ(Luminara)の建造計画を発表し、それぞれ2024年と2025年に就航する予定だ
Francisco Martinez
そして、旅行者はこうした高価なクルーズに対して貪欲だ。UBSのアナリストは10月11日のメモで、高級クルーズ市場は「桁外れ」の規模であり、リッツ・カールトンなどの企業にとって幸運な兆候だと述べている
Francisco Martinez
Source: Insider
リッツ・カールトン・ヨット・コレクションはそのいい例だ。2022年の航海は残りわずかな空席しかないと同社は声明で述べている
Francisco Martinez
2023年シーズンも「予約率は60%とかなり良い」状況で、夏の地中海クルーズは「限られたスペース」しか残っていないという
Francisco Martinez
エブリマの正式デビューは、フォーシーズンズ(Four Seasons)が新しいクルーズブランド「フォーシーズンズ・ヨット」を発表した直後のことだった
Four Seasons
Source: Insider