Jamie McCarthy/Getty Images for MTV; Al Siedman/VHT for The Corcoran Group
- ミュージシャンのテイラー・スウィフトが借りていたこともある、ニューヨークのウエストビレッジにある家が月に4万5000ドル(約620万円)で貸しに出されている。
- アルバム『Lover』の9曲目『Cornelia Street』で、スウィフトはこの3階建ての家に言及している。
- 屋内プールもあるこの家には、ウエストビレッジを見渡せるプライベートテラスが複数ある。
テイラー・スウィフトのアルバム『Lover』の9曲目『Cornelia Street』は、スウィフトが借りていたことのあるニューヨークのウエストビレッジにある家に言及している
Sarah Morris/FilmMagic/Getty Images; Al Siedman/VHT for The Corcoran Group
この曲の冒頭でスウィフトは「'I rent a place on Cornelia Street,' I say casually in the car(『コーネリア・ストリートの部屋を借りている』とわたしは車の中でさりげなく言う)」と歌っているが、これはその通りだ。Peopleによると、スウィフトは2016年から2017年の間の数カ月、コーネリア・ストリート23番地の物件を借りていた。
『Cornelia Street』は恋愛の初期を歌ったラブソング —— 多くのファンはスウィフトの今の交際相手ジョー・アルウィンのことを歌っていると信じている —— で、この恋が終わってしまったらタイトルにもなっているコーネリア ・ストリートを二度と歩けなくなると歌っている。2人は「少なくとも2016年の秋」から交際していると言われている。
Peopleによると、スウィフトはこの歌の意味をエルビス・デュランのラジオ番組で説明している。
「(コーネリア・ストリートで)起きたことやその思い出… ノスタルジアを歌ったものです」
「わたしたちは思い出をそれが起きた場所と結びつけることがあります。この歌はわたしが1人で書いたもので、お気に入りの1曲です」
スウィフトがこのウエストビレッジの家を借りたのは2016年。豪華な物件だ。ただ、彼女がどのような不動産を所有しているか多少なりとも知っている人なら、意外ではないだろう。
コーネリア・ストリート23番地がどのような物件なのか、この家と歌との結びつきについても詳しく見ていこう。
コーネリア・ストリート23番地の家は、ニューヨークのウエストビレッジにある
Google Maps
物件はニューヨークの中でも人気が高く、家賃の高いエリアにある。マンハッタンのミッドタウンからは地下鉄で15分ほど、ワシントン・スクエア公園からは1/4マイル(約400メートル)と歩いて5分かからない場所だ。
この物件は月に4万5000ドルで貸しに出されていて、現在はイタリアの家具会社ザノッタ(Zanotta)が借りている
コーネリア・ストリート23番地。
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Curbedによると、スウィフトはトライベッカのマンションをリノベーションしている間、この3階建ての家を月に約3万9500ドルで借りていたという。それから約1年後、この家は1150万ドルで売却された。
ただ、"3階建て"と言いつつ、この物件には地下室があって、屋内プールとジムが付いている他、広々としたルーフトップテラスもある。2023年1月から借りることができる。
スウィフトは「コーネリア・ストリートの部屋を借りている」と「さりげなく言う」かもしれないが、この家は決して質素ではない
ガレージ。
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馬車置き場として1870年に建てられたこの家は、その後、広さ5500平方フィート(約510平方メートル)の豪華な一戸建て住宅に生まれ変わった。ドライブイン・ガレージはパパラッチの目を避けて出入りしたい有名人にぴったりだ。
「車で入って横のドアを開けると、すぐに1階のゲストスイートに入ることができます」と物件情報にはある。
寝室は4つ…
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Peopleによると、この家の大半の窓は裏庭に面しているので、スウィフトもここに住んでいた時はプライバシーを確保できただろう。
バスルームは5つある
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メインのバスルームには大理石の浴槽、ガラスのドアが付いたシャワー、天窓がある。
シャンデリアも複数吊るされている
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天井は高く、暖炉(ガス)も3つある。2階のリビングにはスウィフトも過ごしたと報じられているニューヨークの肌寒い秋にぴったりな大理石を使用した薪を燃やす暖炉が付いている。
物件情報によると、リノベーション済みのキッチンにはウルフ(Wolf)のガスレンジ、サブゼロ冷蔵庫、ワイン用の冷蔵庫、大型食洗器、花こう岩のカウンタートップが揃っている
キッチン
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キッチンは最近リノベーションされ、ウエストビレッジが見渡せるダイニングへと続いている。
窓も大きくて、中でもダイニングは特に見晴らしがいい
ダイニング。
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床には硬材が使用されている。
30フィート(約9.1メートル)×15フィート(約4.6メートル)の屋内プールもあって、プールサイドには玄武岩のタイルが使用されている
屋内プール。
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プールの深さは5.5フィート(約1.7メートル)。屋内プールの奥にはラウンジエリアがあって、暖炉やパティオが付いている。この階には他にも、ギャラリースペースやジム、庭がある。
主寝室のベランダには、ガス暖炉の付いた広々としたラウンジスペースがある
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この夢のような家がスウィフトのバラードに影響を与えたことは容易に想像がつく。
スウィフトが「屋根に座った」と歌ったルーフトップテラスからは、マンハッタンのウエストビレッジの景色が一望できる
ルーフトップテラス。
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700平方フィート(約65平方メートル)近い屋上のテラスには、バーベキューができるスペースやソファなどが置かれたスペースもある。
当時の家主 —— 2019年に1150万ドルで売却するまで15年間この物件を所有していた —— は、物件を借りたいとスウィフト側から連絡があった時、相手が誰なのかよく分かっていなかったようだ
テイラー・スウィフト(2016年9月7日、マンハッタン)。
James Devaney/GC Images/Getty Images
Peopleによると、スウィフトがコーネリア・ストリート23番地の家を借りていた時、この家は会員制クラブやホテルチェーンを展開するソーホーハウス(Soho House)の元重役デビッド・アルデア氏が所有していた。
「ポップカルチャーに自分は詳しくなくて、『うちを借りたいと希望しているテイラー・スウィフトという人と会う』と誰かに話すほどでした」とアルデア氏は2019年、Vultureに語った。
「でも、彼女の歌を知ってたんです。走りに行く時に聴いているぼくのプレイリストに入ってました。歌と名前が合致していなかっただけで… バカですよね」とアルデア氏は付け加えた。
ちなみに、アルデア氏によると、スウィフトは賃貸契約の手続きの際も「やりとりをするのがとても楽しい」相手だったと言い、自分が所有していた家についてスウィフトが歌を書いてくれたことを「とても光栄に思っている」と話している。
「この家を建て、デザインし、装飾することにぼくは心血を注ぎました。テイラーのような人がやってきて、ぼくが見たものを見て、ぼくが愛したもの、作ったものを愛してくれたことはこれ以上ない賛辞であり、彼女に感謝しています」とアルデア氏はVultureに語った。
「そしてこの歌がリリースされたと聞いた時、ぼくは『これこそ誰ももらったことのない最高のお礼と承認だ』と思いました」