「暗号資産取引所「BITFRONT」サービス終了のお知らせ」より。
撮影:Business Insider Japan
LINEが運営するグローバル向けの仮想通貨(暗号資産)取引所「BITFRONT(旧BITBOX)」がサービス終了することがわかった。11月28日付けでLINEが「暗号資産取引所「BITFRONT」サービス終了のお知らせ」として公表した。
BITFRONTは、LINE傘下のブロックチェーン関連事業会社・LINE Xenesis(旧LVC)の子会社LVC USAがアメリカで運営している仮想通貨取引所。LINE独自の仮想通貨である「LINK」が初めて上場したのも、同取引所だ。
最終的な取引停止は3月31日を予定
サービス終了は段階的に終了予定で、既に新規登録やクレジットカードの登録は停止済み。最終的な取引の停止は3月31日5時(UTC、日本時間同日14時)を予定している。
仮想通貨業界では、ここのところビットコインを始めとする仮想通貨が乱高下を続けている。直近では大手取引所のFTXが経営破綻し、それに伴う連鎖破綻も注視すべき状況になっている。
お知らせの末尾に明記された下記の一文は、上記のような仮想通貨業界の状況が念頭にある。
「※なお、この度のサービス終了は、LINEグループの事業構想上の決定であり、昨今報道されている複数の暗号資産取引所等に関連して発生している問題による影響では一切ございません。」
なおLINE Xenesis広報によると、国内向けの取引所「LINE BITMAX」は「BITFRONTの(閉鎖の)影響は受けない」としている。
(文・伊藤有、小林優多郎)