2022年11月28日、ハワイ州ヒロ近郊でマウナロアの噴火を見守る人々。
AP Photo/Marco Garcia
- 世界最大の活火山であるハワイのマウナロア火山が2022年11月27日に噴火した。
- ハワイからの写真には、赤い空、流れる溶岩、煙を見守る人々の姿が写し出されている。
- 当局によると、人口密集地に対する脅威はないようだ。
世界最大の活火山であるハワイのマウナロアが2022年11月27日(現地時間)、38年ぶりに噴火した。
アメリカ地質調査所(USGS)によると、噴火は午後11時半ごろ始まり、ガスと溶岩を噴出しているという。
現場からの写真には、燃えるような溶岩流と真っ赤に染まった空が写っていた。
ハワイ島の北東リフトゾーンの噴気孔から噴出するマウナロア火山。11月28日撮影。
U.S. Geological Survey via AP
USGSは11月27日午後、3つの亀裂(溶岩が流れ出る地面の裂け目)のうち1つだけがまだ活発だと述べた。溶岩はまだ流れて出ており、さらに亀裂が生じる可能性もあるが、今のところ、住宅地への危険はないとしている。
マウナロアが噴火する中、サドルロードを通過する車も見られる。11月28日撮影。
AP Photo/Marco Garcia
ワイコロアビレッジから見たマウナロアの噴火。11月28日撮影。
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ハワイ州の危機管理局と観光局は11月28日の朝、人口密集地への直接的な脅威はないと発表した。
しかし、ハワイ州保健局は火山性スモッグが発生し、大気環境に影響を及ぼす恐れがあると警告しており、「大気に噴出された灰に含まれる二酸化硫黄のレベルが、州内のあらゆる地域で上昇したり変動したりするだろう」としている。
ハワイ島の北東リフトゾーンの噴気孔から噴出するマウナロア火山。11月28日撮影。
U.S. Geological Survey via AP
USGSによると、高さ4000メートルのこの火山は地球最大かつ、最も活発な火山で、最後に噴火したのは1984年だ。
マウナロア火山から噴出した溶岩を眺める人々。11月28日撮影。
AP Photo/Caleb Jones