外国人として居住するのに最適な都市、ベスト10 & ワースト10

左からバレンシア(スペイン)、パリ(フランス)、ヨハネスブルグ(南アフリカ)。

左からバレンシア(スペイン)、パリ(フランス)、ヨハネスブルグ(南アフリカ)。

Gonzalo Azumendi/Getty Images, Harald Nachtmann/Getty Images, Martin Harvey/Getty Images

  • InterNationsは1万2000人近い外国人居住者に、海外での生活や仕事についてアンケート調査を実施した。
  • スペイン東海岸の港湾都市バレンシアが住みやすい都市の首位となり、南アフリカのヨハネスブルグは最下位となった。
  • ここでは、外国人居住者として移住するのに最適な都市のベスト10とワースト10を紹介する。

何千人もの外国人居住者が海外での生活や仕事についての意見を述べている

パリ(フランス)。

パリ(フランス)。

Harald Nachtmann/Getty Images

スペイン東海岸の都市バレンシアが、外国人居住者にとって最も住みやすく働きやすい場所であることが新しい調査で明らかになった。

世界中の地域コミュニティと外国人居住者のためのネットワーク、InterNationsは海外での生活や仕事について約1万2000人を対象にアンケート調査を実施し、「海外居住者都市ランキング2022(Expat City Ranking 2022)」を発表した。

アンケートでは、新しい街に慣れたかどうか、仕事の見通し、生活の質などについて質問している。

以下では、海外居住者として暮らし働くのに最適な都市を紹介していく。


1位 バレンシア(スペイン)

バレンシア(スペイン)。

バレンシア(スペイン)。

Gonzalo Azumendi/Getty Images

スペインの港湾都市バレンシアは、最も海外居住者が住みやすく、働きやすい都市となった。バレンシアは、InterNationsが実施した2022年「生活の質調査(Quality of Life survey)」でも首位となっており、外国人居住者たちはその安全性、手頃な価格の公共交通機関、レクリエーションスポーツの機会などを高く評価している。同時に彼らは生活費が安く、医療費も手ごろで利用しやすい場所としてバレンシアを高く評価している。

しかしながら、キャリアの将来性については50カ国中最下位となっていて、外国人居住者が否定的に評価した割合が世界全体が27%であるのに対し、バレンシアは50%の上っている。


2位 ドバイ(アラブ首長国連邦)

ドバイの都市の風景

ドバイの都市の風景。

Getty Images

InterNationsの調査によると、ドバイでは、生活し働くためのビザの取得、家探し、地方自治体の手続きなどが容易だと外国人居住者たちは回答している。

ドバイで暮らす外国人居住者たちは「働きやすい」「歓迎される」とも回答している。また、文化、ナイトライフ、食事についても高く評価している。


3位 メキシコシティ(メキシコ)

メキシコシティ(メキシコ)

メキシコシティ(メキシコ)。

John Coletti/Getty Images

メキシコシティの外国人居住者の87%は現地に歓迎され、くつろげると感じており、メキシコシティの住民は概して友好的であると述べている。

また、メキシコシティはInterNationsの個人金融指標(Personal Finance Index)でもトップとなっており、外国人居住者は生活費が安いこともあり、世帯収入によっては快適な生活を送ることができると回答している。また住居も見つけやすく、購入しやすいと答えている。

しかし、アンケート回答者の3分の1が身の安全に不満があるとしている。また、交通、気候、環境の各項目についても低い結果となっている。


外国人居住者にとって最も住みやすい都市、トップ10

海外で最も住みやすい都市4位のリスボン(ポルトガル)。

海外で最も住みやすい都市4位のリスボン(ポルトガル)。

Alexander Spatari/Getty Images

1位 バレンシア(スペイン)

2位 ドバイ(アラブ首長国連邦)

3位 メキシコシティ(メキシコ)

4位 リスボン(ポルトガル)

5位 マドリード(スペイン)

6位 バンコク(タイ)

7位 バーゼル(スイス)

8位 メルボルン(オーストラリア)

9位 アブダビ(アラブ首長国連邦)

10位 シンガポール


最下位は南アフリカのヨハネスブルク

ヨハネスブルグ(南アフリカ)。

ヨハネスブルグ(南アフリカ)。

Martin Harvey/Getty Images

InterNationsが調査した外国人居住者は、そのレポートに含まれる50都市の中で、南アフリカのヨハネスブルグを、最も住みにくく働きにくい都市としてランク付けした。

物価の高さ、公共交通機関の不足、雇用の見通しの悪さなどに不満を持つ外国人居住者が多く、生活の質指数では最下位となった。また回答者の62%が治安の悪さを感じているとしており、これは世界全体の9%と比較するとかなり高い数値となっている。

「街を歩けないのは心が折れる」とヨハネスブルグに住むメキシコから来た外国人居住者はInterNationsに語っている。

だがヨハネスブルグは、気候や自然環境、食事などについては、それなりに高い評価を得ている。


外国人居住者にとって住みにくい都市、ワースト10

ドイツのフランクフルトもワースト10にランキングされている。

ドイツのフランクフルトもワースト10にランキングされている。

Hongjie Han/Getty Images

41位 ローマ(イタリア)

42位 東京(日本)

43位 バンクーバー(カナダ)

44位 ミラノ(イタリア)

45位 ハンブルク(ドイツ)

46位 香港

47位 イスタンブール(トルコ)

48位 パリ(フランス)

49位 フランクフルト(ドイツ)

50位 ヨハネスブルグ(南アフリカ)

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