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中国ネット通販大手「アリババ集団」の創業者であるジャック・マー(Jack Ma、馬雲)が、約半年にわたり東京に滞在していることが分かった。英紙フィナンシャル・タイムズが、所在を直接知る人からの情報を引用して報じた。同氏は最近、公の場に姿を現しておらず動向が注目されていた。
マーは2020年に中国の規制当局に対する批判的な発言をした。その結果、アリババグループに対する締め付けが強まり、傘下のフィンテック企業であるアント・グループはIPOの延期に追い込まれ、2021年には独占禁止法違反で182億元の制裁金が科されていた。
報道によると、マーは家族とともに日本に滞在し、地方の温泉やスキー場も訪れている。また、米国やイスラエルへも定期的に出張しているという。
社交活動の中心は丸の内や銀座周辺のプライベートクラブ。東京滞在中は専属シェフと警備員を同行させ、公的な活動を最小限に抑えているようだ。
"Strainer"より転載(2022年11月30日公開)