広告機能がないBeRealが抱える大きな課題。いかに長期的な収益化につなげるか

BeReal

BeRealは今、Z世代をはじめ若者を中心に人気を集めている。

Koshiro K / Shutterstock.com

※この記事は、ブランディングを担う次世代リーダー向けのメディアDIGIDAY[日本版]の有料サービス「DIGIDAY+」からの転載です。

業界のマーケターたちは写真共有アプリのビーリアル(BeReal)がオーディエンスを獲得したと確信している。

同アプリの背景にある重要なメッセージは「今この瞬間に、ただ存在する(Be present)」ことにある。アプリを使っていると、ユーザーたちはその瞬間に何をしているのかを共有することを促され、多くの人々がスマホを片手に自分たちの飾らない瞬間を、フィルターなしでシェアしている。しかし、広告主6社がDIGIDAYに語ったところによると、少なくとも現時点では、同プラットフォームが広告の機会を開くまで、マーケターはこのアプリに関しては様子見の状態のようだ。

世界的な不況が予測され、実験的な広告費は凍結されつつある。マーケターが興味を持つような独自の機能をビーリアルが素早く提供しない限りは、マーケターたちから継続して収益を得る可能性を失ってしまうかもしれない。

初期のYoutubeとの類似性

洗練されたコンテンツばかりが投稿されるその他多くのプラットフォームと比較して、このアプリはクリエイターや、より一般的にはZ世代からあらゆる種類の注目を集めている。同アプリが持つ嘘のなさ、リアルであるという野望に魅了されているようだ。

グリーム・フューチャーズ(Gleam Futures)のマネージング・パートナーであるメラニー・ケンティッシュ氏は、その「嘘のなさ」がユーザーに受け入れられていると述べた。また人々がとにかくコンテンツをアップロードし、誰がそれを見るかをあまり考えていなかった初期のYouTubeとの類似性を指摘した。「(初期のYouTubeにおけるクリエイターは)コンテンツ戦略を必要としなかった。インターネットが純粋に楽しかった時に、彼らはただ遊んでいただけだった」とケンティッシュ氏は述べた。

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