スターバックスのバリスタがしてほしくない5つのこと

レッドカップ

レッドカップの季節になった。この時期、たいていの客は明るく礼儀正しいが、中にはバリスタをイライラさせる客もいるという。

Starbucks

  • Insiderは、スターバックスの現役バリスタと元バリスタに、仕事中に最もイライラすることを尋ねた。
  • 彼らは、カップや皿やカトラリーを片付けないなど、イライラさせる客の5つの行動を教えてくれた。
  • 商品の欠品はバリスタの責任ではないのに、自分のたちのせいにされることも不満のひとつだという。

スターバックス(Starbucks)にレッドカップの季節が到来し、楽しいホリデーシーズンが本格的に始まった。この再利用可能なカップはマーケティングツールとして始まったもので、今では世界中のほとんどの人が、ホリデーシーズンの始まりを告げるものとして、その発売を心待ちにしている。バリスタでさえそうだという。

「レッドカップの季節が大好きです」と、イギリス在住の元スターバックスのバリスタ、テイラ(Tayla)さんはInsiderに話す。

「フェスティブ・ドリンクはどれもとても簡単に作れますし、気分も盛り上がります」

バリスタにとって、過去のこの季節の思い出は神聖で陽気なものばかりだが、中には少し不満に思うものもあるという。Insiderはスターバックスの現役バリスタと元バリスタの3人に、客への最も大きな不満について尋ねた。そしてホリデーシーズンをより楽しく過ごすために、客の我々ができることについても話を聞いた。(バリスタたちは、プライバシー保護と職業上の理由から姓を伏せるようInsiderに求めており、Insiderは書類で彼らの身元と雇用を確認している)

1.欠品をバリスタのせいにする

サプライチェーンの問題などでお気に入りの商品が欠品になると、とても残念な気持ちになる。だがその強い気持ちをバリスタにぶつける客がいるという。

テイラさんによると、商品の欠品は客の繊細な部分と攻撃的な部分を浮き彫りにする傾向があるという。

「あるベーグルが欠品になったことがありました。ある女性はそれがとても不満そうでした。それを理由に彼女は自分の注文をタダにしようとしましたが、幸いなことに私は彼女をマネージャーに引き渡すことができました」

客の不満が沸点に達したとき、バリスタはその状況に合わせて対応し、代わりのドリンクの提案をしたり、サプライチェーンの問題が継続していることを客に説明するように訓練されている。バリスタが客にお願いしたいのは、希望のメニューがないことに文句を言ったり口をとがらせたりするのではなく、少し優雅な気持ちになって、シナリオを進めることだという。

2.チップ箱を無視する

もし、サーブしてくれる人やバリスタが特別なことをしてくれた場合、5ドル(約671円)のコーヒーにいくらかのチップを上乗せするのが一般的な礼儀のように思う。ただ残念なことに、スターバックスでチップを渡されるのはあまり一般的でないと感じているバリスタもいる。

「時々15ドル(約2015円)分のドリンクを購入し、20ドル(約2689円)で支払ってお釣りは取っておいてと言ってくれるお客様もいます」 とインディアナ州在住のバリスタのジャック(Jack)さんはInsiderに語った。

「そのお客様は、自分の役割を果たしているだけだと言っています」

バリスタは、投票箱のようなチップ入れをコーヒーカウンターに置いて、チップを増やそうとすることもできる。「このようなチップ箱を見つけた人の中には、笑って小銭を入れてくれる人もいますが、チップ箱はほとんどの場合、気付かれません」とジャックさんは話している。

3.極端に複雑なドリンクを注文する、ドリンクをすぐに取りに来ない

「複雑なドリンクを注文されるとすごくイライラする」と2人のバリスタが話している。

「元のドリンクと似ても似つかなくなるような、ありとあらゆる変更をする人は好きではありません」とインディアナポリスのダウンタウン在住の元バリスタのメグ(Meg)さんは話す。

「暑い日には、フラペチーノが出るようになります」とテイラさんは言う。

「フラペチーノは作るのに非常に時間がかかるため、たいていはその過程で溶けてきてしまうんです」

そして、もしあなたが複雑な注文した場合は、自分のドリンクが出来上がったらすぐにカウンターに取りに行けるように準備をしておこう。誰もコーヒーバーの隅でホットドリンクがぬるくなっていくのを見るのはいい気分ではない。特にバリスタにとっては。

4.名前のスペルを訂正する

カップに書かれる名前について言えば、もしバリスタがあなたのスペルを間違えても、いちいち訂正しないでほしいとテイラさんは言う。

「それも含めてすべて楽しみの一部なんです」

5.片付けをしない

テイラさんによると散らかす客は厄介だという。例えば、コーヒーカップの中に食べ残しのマフィンを入れ、置きっぱなしにしておく客がいる。

「そういう場合の掃除は恐ろしく大変なんです」

「ごみは片付けて、いいお客様でいてほしい」とメグさんは言う。

「自分の飲んだカップ、食べ物の包み紙やナプキン、ドリンク用のスティックをそのまま放置して、バリスタの仕事にしないでほしい。もし、ゴミ箱の場所がわかりにくい場合は、遠慮なくバリスタに尋ねてください」

バリスタたちは皆、「親切なお客様に比べて、意地悪なお客様は少ない」と口を揃える。また、彼らは自分たちの仕事を楽しんでいたとも話している。

「スターバックスで働くのは本当に好きでした。仕事場のコミュニティはいつも素敵でしたし、私の経験では、ほとんどのお客様は素敵な人たちばかりでした」とテイラさんは話している。

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