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冬の風物詩「ふたご座流星群」がやってくる。12月14日22時が「極大」に。1時間に45個の流れ星も

2020年、フロリダで撮影されたふたご座流星群。

2020年、フロリダで撮影されたふたご座流星群。

Getty/Diana Robinson Photography

2022年もあとわずか。この季節になると、年末年始に向けてあっという間に時間が経ってしまうものだ。

ただ、1日だけ、夜空でも見上げながら、ほっと一息つく時間をとってみてはどうだろう。

冬の風物詩とも言える「ふたご座流星群」の見頃が近づいている。

ふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並ぶ年間三大流星群のうちの一つ。

国立天文台によると、ふたご座流星群の活動は12月14日(水)22時頃に最盛期を迎える。12月13日の夜から14日、あるいは14日の夜から15日という2夜にかけてが観測の見頃だ。

1時間に45個の流れ星。週末にも観測のチャンス?

冬の大三角。

冬の大三角。

Matsumoto/Shutterstock.com

ふたご座流星群は毎年ほぼ一定して多くの流れ星を観察できる流星群だ。国立天文台によると「熟練した観測者」なら、1時間に100個程度の流れ星を観察できることも珍しくないという。

2022年は、ふたご座流星群が最も多く発生する「極大」が14日の夜ということもあり、タイミングとしては観測条件は良いはずだ。ただ、今年は深夜に月が高く昇ってしまうため、月明かりの影響を受けやすい。そのため国立天文台は「月が高く昇らないうちの夜半前の時間帯の観察がおすすめです」としている。

14日夜には、東京では午後10時前には月が地平線から昇ってくる。

月が高く昇る前の午後9時〜午前0時に空の暗い場所で観察すれば、1時間あたり40個から45個の流れ星を観測できる可能性があるという。なお、月が高く昇った後でも、空の暗い場所を探せば1時間あたり30個前後の流れ星を観測できる可能性も十分にある。

ふたご座は、「冬の大三角」として知られる、こいぬ座の「プロキオン」、オリオン座の「ベテルギウス」、おおいぬ座の「シリウス」のうち、プロキオンとベテルギウスから見てシリウスの反対側に位置している(下の図参照)。

12月14日22時ごろの星空。

12月14日22時ごろの星空。

出典:国立天文台天文情報センター

流れ星は、ふたご座付近の1点(放射点)を中心に、夜空全体に広がるように降り注ぐため、冬の大三角がある程度夜空の高い位置に見えるようになってから観測するのが吉だ。

国立天文台によると、この時期のふたご座は深夜2時前後に夜空の天頂に位置しているため、その時間帯には流れ星が「真上から降ってくるように見られる」(国立天文台)という。観察の際には、ふたご座付近だけではなく、夜空全体を俯瞰して見渡すのがポイントだ。屋外の暗さに目が慣れるまで、最低でも15分ほど観察を続けると良いという。

流星群が最盛期を迎えるのは12月14日夜ではあるものの、国立天文台によるとふたご座流星群の一般的な出現時期は12月4日~12月17日頃。12月中旬に入ると数が増加していき、極大を過ぎると急に減っていく。

極大のタイミングほどたくさんの流れ星を観察できないかもしれないが、この週末にも、夜空を見上げればもしかしたら早めにやってきたふたご座流星群を見ることができるかもしれない。

冬の寒さが厳しい時期ではあるものの、十分な寒さ対策をした上で、ぜひ夜空を見上げてみて欲しい。

宇宙に放出された無数のちりが流星のもと

流星群が発生するイメージ図。

流星群が発生するイメージ図。

出典:国立天文台天文情報センター

「ふたご座流星群」は、その名の通り、「ふたご座」付近を中心に、空全体に大量の流れ星が降り注ぐように見える現象だ。ただし、星座の名前と観測される流れ星の間に特別な関係があるわけではない。

一般的に、流れ星の「原料」は、かつて地球の近くにやってきた「彗星」が残していったダスト(ちり)だと考えられている。

ダストと氷でできた「汚れた雪玉」のような天体である彗星が太陽の近くにやってくることで、その表面にある氷が蒸発。内部に閉じ込められていたダストをはじめとしたさまざまな物質が宇宙空間に解き放たれる。

毎年、このダストが密集した領域に地球が突入することで、ダストが地球へと落下する際に、大気との摩擦によって発熱・発光するだけではなく、ダストと衝突してエネルギーを得た空気の分子が発光することで、無数の流星群が生まれているというわけだ。

フェートンのイメージ図。

フェートンのイメージ図。

NASA/JPL-Caltech/IPAC

ふたご座流星群の「原料」となるダストを供給する母天体は「フェートン」と呼ばれる小惑星。太陽の周囲を1.43年周期で公転していおり、小惑星ながらかつては大量のダストを放出していたとされている。

そのため、フェートンは彗星と小惑星の中間的な天体である可能性が高い考えられており、科学的な興味から2024年に打ち上げが予定されている深宇宙探査技術実証機「DESTINY+」による探査も計画されている。

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