グーグルが「ChatGPT」のようなチャットボットを作らない理由…全社会議で幹部が従業員に説明

アルファベットのサンダー・ピチャイCEO。

アルファベットのサンダー・ピチャイCEO。

Jerod Harris/Getty Images

  • グーグルの幹部が従業員に対し、チャットボットが検索に代わるとは思わないと述べたという。
  • 従業員が幹部にOpenAIのChatGPTのようなチャットボットを開発しないことは、機会の損失ではないかと尋ねたことをCNBCが報じている。
  • アルファベットのCEOとグーグルのAI部門責任者は、同社にとっては、OpenAIのようなスタートアップよりも「風評リスクが大きい」と述べた。

グーグルの幹部は従業員に対し、風評リスクを考慮して、OpenAIのChatGPTに競合するチャットボットを開発することはないと語ったと報じられた。

CNBCによると、グーグルのAI部門責任者のジェフ・ディーン(Jeff Dean)は全社会議の中で、同社はAI技術や製品開発の能力を持つが、小規模なスタートアップよりもずっと保守的に物事を決めなければならないと語った。

彼の意見は、グーグルがLaMDA(ラムダ:対話アプリ用の言語モデル)などの技術を持っていることを考えると、競合のチャットボットを開発しないことは「機会損失」ではないかと従業員から問われたことに対する答えだ。

アルファベットのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOとともに会議に出席したディーンは、グーグルの技術は話題になっているチャットボットに匹敵するが、10億人以上がグーグルを情報の検索に使用し、依存しているため、チャットボットのバイアスや誤情報などの問題にはより脆弱だと述べた。

「我々は、言語モデルをこれまでのように隠すよりも際立たせるように現実の製品に反映したいと考えている」とディーンはグーグルのAIについて語った。

「だが、これを正しく実現することが非常に重要だ」

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