EUTERS/Carlos Barria/File Photo
イーロン・マスク体制以降、さまざまな議論が噴出しているツイッター。
日本時間の日曜日深夜にあたる12月19日未明から午前にかけて、今度は著名起業家、そして世界的なスタートアップアクセラレータ「Y Comninator」の創業者として業界で世界的に有名なポール・グレアム氏のTwitterアカウントを「凍結」する騒ぎがあった。
現在はアカウントは凍結解除されているが、不可解な動きだ。
一体何があったのか
Business Insider Japan
日本時間12月19日午前2時37分、Twitter Supportアカウントは、Twitter上での他のSNSの無料プロモーションを不許可にするという、ポリシー変更についてアナウンスした。
ただしTwitterは、この「他のSNSの無料プロモーションを不許可にするというポリシー変更」の一連の投稿をこの数時間で削除したようだ。ポリシー変更が、実際に今後も適用されるのかは現時点ではわからない。
Twitter Supportでは、削除された連続投稿の中で具体名を挙げて
「Facebook、Instagram、Mastodon、Truth Social、Tribel、Nostr、および Post のリンクまたはユーザー名を含むコンテンツ」
が、対象になると言及している。
グレアム氏は上記の投稿を受けた形で、約2時間後の午前4時17分、
「これが最後の砦だ。私は諦める。私の新しいマストドンプロフィールのリンクは私のサイトにある」
と投稿した。
ポール・グレアム氏の凍結前の最後の投稿。
Business Insider Japan
その後ほどなくて、グレアム氏のTwitterアカウントは「アカウントは凍結されています」と表示されるようになった。
「凍結」状態になったグレアム氏のTwitterアカウント。
Business Insider Japan
編集部では午前7時53分時点で、グレアム氏のTwitterアカウントが凍結状態になっていることを確認している。
このあと午前9時50分時点で、グレアム氏のTwitterアカウントは「凍結解除」されたが、この数時間のうちに何が行われたのかは不明だ。
ツイッターの新しい「他のSNSプロモーションポリシー」とは
Twitter社はこの一連の流れのなかで、「混乱」した状態にあるようにもみえる。
Twitter Supportが投稿した2022年12月付けの「Promotion of alternative social platforms policy」は、12月19日の早い段階では閲覧できたが、午前11時時点では一時閲覧できなくなっている。
閲覧不可能になる前にどんな一文があったのかは、Business Insider Japanが保存したこちらのスクリーンショットで確認できる。
Business Insider Japanによる「他のソーシャルプラットフォームの広告ポリシー」スクリーンショット。
Business Insider Japan
「ポリシーに違反するとどうなるか?」の項目には、「ツイートの削除とアカウント一時ロック」と「(アカウントの)一時停止」と言及している。
このポリシーはTwitterへの投稿だけではなく、各ユーザーのプロフィール欄にも適用されるものだ。
違反をなくすためのプロフィール変更などのあとに再度「違反」するとアカウントの永久停止につながる可能性がある、としている。
なお、ツイッターのオーナーでもあるイーロン・マスク氏は、同日午前8時20分から、「私はTwitterのトップを辞任すべきか?」という個人的な投票を始めている。
投票中の様子。日本語部分はTwitterの翻訳機能による機械翻訳。
Business Insider Japan
期限は同日午後7時〜8時までの模様。午前11時14分時点で743万以上の投票が集まり、Yes(辞任すべき)が57.2%、Noが42.8%となっている。