提供:リメリノ
フリーサイズで展開されることが多いワンピース。
しかし、丈が長かったり、シルエットがダボダボすぎたり、自分のサイズにしっくりくるものがなかなか見つからないという方も少なくないだろう。
特に、低身長の女性にとって、この問題はついて回る。
148〜153センチの低身長女性向け
ウエストマークは取り外し可能。サイドにはポケットも付いている。
提供:リメリノ
「remerino(リメリノ)」は、低身長向けニットワンピースを展開するアパレルブランドだ。
代表の高田祐衣さん自身も低身長で悩んできた実体験から、リメリノのワンピースは148〜153センチの女性に合わせたサイズで作られているという。
見直されるウールの魅力
提供:リメリノ
リメリノのニットワンピースはウール100%だ。実はウールは、その隠れた機能性や環境負荷の低さから、優れた天然素材として見直されている。
例えば、うろこ状になったウールの表面が呼吸するように開閉することで、暑い時には涼しく、寒い時には温めてくれるのだそう。
最近では、化繊にはないその機能性から、スポーツウェアのインナーにウールが使用されることも。
リメリノのワンピースに使用されているのは「スーパー120’s」と呼ばれる希少なウール。カシミヤのような肌触りなんだとか。
提供:リメリノ
また、化繊と違い、たんぱく質を主成分とするウールは、微生物によって分解される。
土壌を豊かにする栄養素をゆっくりと放出しながら自然に還っていき、マイクロプラスチック放出の心配もない。
日本が世界に誇る羊毛の産地「尾州」
提供:リメリノ
そんなウールの世界的産地が日本にあることをご存知だろうか。愛知県一宮市を中心とする「尾州(びしゅう)地域」だ。
木曽川の豊かな水や自然環境に恵まれた尾州は、イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラに続き、世界三大毛織物産地にも挙げられるほど世界的にも評価が高いという。海外のメゾンブランドがこぞって尾州ウールを採用するほどだ。
だが、日本最大の毛織物産地として知られる一方で、生産の拠点が海外に移るなど、尾州の織物工場は激減。深刻な後継者不足に陥っている。
悲しいことに、歴史ある尾州の地域産業は、衰退の一途を辿りつつあるのも現実だ。
生産から縫製までメイドイン尾州
左から:グレージュ/ネイビー/ブラック、いずれもフリーサイズ(税込27,900円)。
提供:リメリノ
リメリノは、生産から加工まで全てを尾州で行っている。
代表・高田さんは尾州出身で、リメリノの活動を通じ、羊毛文化やものづくりの魅力を広く発信し、地域経済の活性化に貢献したいという想いを持っているという。
加えて、昨今のファッション業界には、ジェンダーレスに加えて「インクルーシブ」の概念も広まりつつある。
性別だけでなく、障がいの有無や年齢、国籍、体型の違いなどによって選択肢が限られていた人も、みんながもっと自由にファッションを楽しめる世界を目指す。
低身長女性向けのファッションブランドであるリメリノも、そんな流れの中にあると言えるだろう。
このニットワンピースは、オンラインショップでも購入可能。期間限定でポップアップも開催するようなので、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。
[リメリノ]